JAISTでは、外国人留学生の日本や地域の文化に対する理解を深めるとともに、 日本人学生を含めた学生同士の交流も深めるため、日本文化研修を開催しています。

第1回：お茶室体験と庭園見学

6月19日に留学生13名を含む学生15名が石川県金沢市の「玉泉園」を訪れ、兼六園を借景とした江戸時代初期から続く庭園を散策し、金沢で最古の茶室「灑雪亭」を見学しました。お茶室体験ではまず、茶道の歴史と茶室での作法を学びました。英語での丁寧な説明に学生らは感嘆の声を上げ、熱心に質問するなど、茶道の奥深さに皆魅了されたようでした。その後参加者らは亭主の指導のもと一心にお茶を点て、青梅をイメージした美しく繊細な和菓子とともに味わい、亭主らを交えた歓談に興じていました。
玉泉園見学後は、さらに金沢城公園まで足を延ばし、今年3月に再現されたばかりの玉泉院丸庭園を鑑賞しました。研修中はベトナム、ブラジル、バングラデシュ、マレーシア、タンザニア、ドイツ、中国、日本といった国際色豊かな参加学生間の交流も盛んに行われ、玉泉園で学んだ「一期一会」の心で、日本の文化と歴史への理解を深める有意義な機会となりました。

第2回：北陸コカ・コーラ工場見学

8月25日に今年度第２回目となる日本文化研修を実施し、留学生19名が富山県砺波市の「北陸コカ・コーラ砺波工場」を訪れました。
工場ではまず、同工場で生産されたコカ・コーラを試飲しながら、工場の成り立ちや施設の説明を聞き、コカ・コーラの歴史を学ぶＤＶＤを鑑賞しました。その後のコカ・コーラの生産ラインの見学では、ガイドの方の説明に熱心に耳を傾け、メモをとるなど、最新の生産設備への関心の高さが伺え、初めて見る緻密な生産ラインに感激したと話してくれた学生や、今度は家族と訪れたいと話す学生もいました。
工場敷地内に美しく整備された公園では参加学生らが自由に散策を楽しむことができ、インド、タイ、中国、バングラデシュ、ベトナム、インドネシア、ケニア、ブラジル、マレーシアといった国際色豊かな学生間の交流とともに、日本の生産技術への理解を深めるとても有意義な機会となりました。

第3回：留学生交流行事および懇談会

2月26日に、平成27年度石川地域留学生交流推進会議主催の留学生交流行事および会議委員との懇談会を開催し、本学を含む石川県内４つの大学から留学生18名が参加しました。
留学生交流行事ではまず、能美市九谷焼陶芸館で絵付け体験を行いました。同館スタッフの指導の下、白磁の小皿を美しく彩り、１時間で素晴らしい出来映えに仕上げることができました。次に訪れた小松市の織田屋豆腐店では、豆腐工場を見学し、厚揚げやいなりずし等さまざまな大豆食品を試食しました。特に大豆ペーストの唐揚げが大人気で、お土産を大量に買って帰る学生もいました。
本学内で行われた懇談会では、浅野学長を含め10名の会議委員とともに、中国、インド、ベトナム、インドネシア、イラン、カンボジア、タイといった国際色豊かな留学生間の交流が行われ、大学間の交流をはかるよい機会となりました。