【北陸DXニュース】 「北陸DXアライアンス(HDxA)」の第2回総会が行われました
2021年7月28日(水)、ホテル日航金沢にて「北陸DXアライアンス(HDxA)」の第2回総会が開催されました。本総会には、経済産業省の令和3年度産学融合拠点創出事業に採択された「北陸DX~DXとESG投資による次世代への飛躍~」事業の代表幹事機関である(一財)北陸産業活性化センター以下、本学を始めとした北陸三県の国立大学、行政機関、民間企業等18の参画機関と8つの企業・団体の協力機関の代表が、会場とオンラインで参加しました。
総会ではまず北陸DXアライアンス会長である金井豊北陸経済連合会会長が、地域創生におけるスマートシティ構想やDXなど最新技術を活用した社会変革の重要性に言及されました。
その後、各TF(タスクフォース)の活動報告、ならびに本学が中心となって進めている「伝統工芸DXによる新ビジネス創出とサプライチェーン革命」「農村水資源管理活用システム」「焼却炉をエネルギーセンターとしたエコビレッジ構想」を含む10の推進計画の概要説明、進捗報告が行われました。
また、議長を務める北陸RDX総括エリアコーディネーターの井熊均氏から、TFの機能を継承し、北陸地域で産学融合関連の新事業創出を支援する「RDXインキュベータ北陸(RICH 仮称)」の創設に向けた準備組織の発足が提案されました。RICHは北陸RDXの趣旨に従い、新たな事業を立ち上げるための検討や助言、支援、そしてそこから得られる知見を活かした事業戦略、産業政策を指導するコンサルティングファームで、北陸発の事業の立ち上げと、当該事業の全国展開を支援する役割を担うことを目的とします。
総会の終盤には、オブザーバーとして参加していた経済産業省の担当者が、「他の採択地域では大学連携のアカデミアに軸足が置かれている取組みが多い中、北陸RDXでは実際の事業に即した事例をいくつも知ることができたのは印象的だった」「経産省としても初めての予算だったので推移を注目していたが、北陸RDXでは狙い通りの取り組みが進んでおり今後も注視していきたい」と述べられました。また、中部経済産業局北陸支局としても、来年度以降、北陸のDX化を推進するための新たな予算を検討しており、これからもしっかり連携していきたいと、HDxAに対する評価とこれからの期待を示されました
総会では、ビジネスの「種」を生み出す場であるMatching HUBの紹介があり、コロナ禍での開催となった昨年のMatching HUB Kanazawaで創出されたビジネスの「種」が、現在北陸DXアライアンスのスキームで事業化を目指している事例が取り上げられました。
参加した大学関係者からは、「具体例を多くご紹介頂きよかった。本学が携わっている事例が協力できるか検討したい(富山大)」「長期的な内容が分かったが、進捗の状況に差が見られる。状況に応じてサジェッションを提供したい(金沢大)」「興味深く拝聴した。県内の企業や関係者とこれからますます連携して推進していきたい(福井大)」との声が聞かれました。
経産省や各大学からの指摘を受け、HDxA副会長のひとりである本学の寺野学長は「HDxAは北陸の4国立大学と産業界がリードして、産学融合案件の実用化を強力に推進するものである。今年の11月11日(木)、12日(金)に開催するマッチングハブ北陸での「種」を新たにHDxAにつなげ、大学と産業界、国が一体となって北陸を盛り上げていきたい」と決意を述べました。
なお、KanazawaからHokurikuへさらにパワーアップして開催される「Matching HUB Hokuriku 2021」は、地域の未来を担うビジネスのさらなる創出を目指して富山県、石川県、福井県の北陸3県ほかから広く出展者・参加者を募集しています。
Matching HUB Hokuriku 2021の紹介とお申し込みはこちらからご覧ください。
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本件に関するお問い合わせ先:
北陸先端科学技術大学院大学 産学官連携本部
産学官連携推進センター
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E-mail:ricenter@www-cms176.jaist.ac.jp
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