◇M-BIP Stories Vol.1 2020年度 優秀賞 立命館大学

本学が2017年度から開催している学生を対象としたビジネスアイデアプランコンペティション、M-BIP(Matching HUB- Business Idea Plan Competition)は、今年で5回目の開催を予定しています。これまで全国の学生の皆さんから素晴らしい提案があり、魅力的なプレゼンテーションも行っていただきました。 「M-BIP Stories」では、これまでの歴代の受賞者を訪ねて、M-BIPの感想や将来の夢などを伺いました。彼らの活躍を応援するとともに、これからM-BIPに挑戦する学生の皆さんへのエールをいただきました。

今回は 2020年度 優秀賞 を受賞された立命館大学のチームのリーダー高橋さん、中井さんにお話をお聞きしました。(以下、敬称略)


2020年度 優秀賞
「Borderlessな社会に、Borderlessな医療を
~見知らぬ土地で不安を抱える外国人への医療サービスプロジェクト~」
高橋 快成(立命館大学 情報理工学部 知能情報コース3年 (受賞当時))
メンバー:中井 一希、出雲 かなる、児玉 紘果、福成 実祐

概要:外国人観光客向けの医療サポートサ-ビス。外国人が医療機関を受診する問題の一つに言語の問題があげられ、これは、外国人と医療機関の双方に不安を与えている。本プランでは、症状の問診をAIに任せることで、患者との異言語でのやりとりを代行し、医師による診察を円滑化することを目指した。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

― M-BIPを知ったきっかけと、2年連続での応募に至った経緯を教えてください。

高橋 インターンシップ先の上司からM-BIPに誘われたのが最初です。2年連続して応募したのは、一昨年のM-BIPではオーディエンス賞を取ることができたのですが、初めての応募だったけどそれなりに良いプランができたと思っていたのに、最終審査に残ることができなかったので悔しい思いをして…。負けず嫌いな性格もあり、一昨年のリベンジのつもりで参加しました。また、親戚に医療従事者がいて、コロナ禍で何か力になりたいと思ったのもきっかけです。

リーダーの高橋さん。インタビューからも頼もしい人柄が伝わってきました。

中井 M-BIPは一昨年、昨年とみんなと一緒に活動していて、昨年はコロナ禍で不安があったのですが、高橋君の熱心な誘いに心が動いたという感じです。個人的には、一昨年のマッチングハブに出展していた企業でインターンができて、Matching HUBとM-BIPは企業と学生が結ばれる絶好の機会になっているということも、魅力的だと思っています。

― 辛かった思い出はありますか?

高橋 辛いというより、楽しかった思い出の方が多かったですね。ただ、ポスター作りは苦労しましたね。デザインや視覚的な分かりやすさなどを、オンラインでまとめることは結構大変でした。メンバーのキャンパスが滋賀、大阪、京都と違うなかで、みんなが積極的に協力してくれたおかげでよい物をつくることができたと思います。実際に全員がリアルで集まったのは京都キャンパスでの1~2回だったでしょうか。

― M-BIPのプロジェクトを進めて、お互いの印象に変化はありましたか?

高橋 一昨年と比べて中井さんのアイデアを出す力が目に見えてステップアップしていたので、とても良い刺激になりました。

中井 高橋さんは元々リーダーシップがある人だったので、やらなきゃいけないことを率先して行動するところなどは、見習わないといけないですね。

中井一希さん。アイデアマンとしてチームに大きく貢献しました。

― お互いの進路選択においてM-BIPはどのような影響を与えましたか?

高橋 起業を自分の将来の選択肢として考えるようになりました。単に収支計画を考えて提案するビジコンで賞を取ることと、実際に起業して収益を上げることは違う、と考えられるようになりました。また、来春から北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)博士前期課程への進学が決まりました。JAISTに興味を持ったきっかけはM-BIPでしたので、自分の視野が広がる良いきっかけになったと思います。

中井 僕はずっと観光を勉強しているのですが、マッチングハブで他の大学や企業のブースを見てまわると、面白そうな業界が多くあることを知ることができました。また、Matching HUBで知り合ったインバウンド系の企業でのインターンシップを経験し、今春からは大手内資ホテルグループに入社を予定しています。ゆくゆくはホテルのマネジメントに携わりたいと思っているので、M-BIPで経験したことを活かして頑張りたいと思います。

― 最後に、今年のM-BIPへの応募を考えているみなさんにメッセージをお願いします!

中井 ビジネスプランの優劣を自覚できることはもちろんですが、大学生としての思い出作りとしてもいいと思います。自発的に考えて、行動した成果物に客観的な評価を得られる機会はそうないと思います。また、金沢のような見知らぬ場所で、多くの他の大学の学生や企業の方と交流できたことは、とても貴重な経験だったと思います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

M-BIP Storiesでは、今後もこれまでの受賞者のアフターストーリーをお届けします。次回は2020年度北陸銀行賞・オーディエンス賞受賞の石川県立大学チームです。お見逃しなく!
今年のM-BIP応募はこちらから。皆さんのエントリーをお待ちしています!