北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)では、最先端科学技術をテーマとしたシーズセミナーを開催しており、今回は福井大学との共催で行いました。セミナーには約40名のご参加を頂き、講師の方々と参加者との懇談、懇親も深めることができました。
セミナー内容は、JAISTからは、金子教授が発見した新規多糖類「サクラン」について紹介しました。「サクラン」は超巨大分子で、ヒアルロン酸の5倍の高い保水力を持っており、この特徴を利用して化粧品や医療用材料への展開をグリーンサイエンス・マテリアル株式会社と協力して進めています。
福井大学からは、櫻井明彦教授が基本生産技術を確立した「コルジセピン」について紹介しました。「コルジセピン」は、冬虫夏草が作る生理活性物質で抗菌・抗腫瘍、免疫抑制などの様々な作用を示すことから、化粧品や健康食品、医薬品の原料として期待されています。
JAIST金沢駅前セミナー
「未来を拓く天然素材」
~自然派化粧品や医療用材料への展開~
日時:平成28年3月31日(木) 午後3:00~
会場:JAIST金沢駅前オフィス(ポルテ金沢12階)
主催:国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学 産学官連携総合推進センター
共催:国立大学法人 福井大学 産学官連携本部
≪プログラム≫
15:00-あいさつ 北陸先端科学技術大学院大学 理事・副学長 産学連携本部長 寺野 稔
15:05-スイゼンジノリ多糖体「サクラン」の開発と超巨大高分子としての機能開発
15:40-スイゼンジノリとサクランの事業紹介
16:05-休憩
16:15-冬虫夏草が作る生理活性物質
16:50-あいさつ 福井大学産学官連携本部長 米沢 晋
17:00-意見交換会(立食形式)
18:30-終了
北陸先端科学技術大学院大学 理事・副学長 産学連携本部長 寺野 稔
スイゼンジノリ多糖体「サクラン」の開発と超巨大高分子としての機能開発
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 教授 金子 達雄 氏
スイゼンジノリとサクランの事業紹介
グリーンサイエンス・マテリアル株式会社 代表取締役 金子 慎一郎 氏
冬虫夏草が作る生理活性物質
福井大学大学院工学研究科 生物応用化学専攻 教授 櫻井 明彦 氏
福井大学産学官連携本部長 米沢 晋