募集
大学院生募集
当研究室は、2022年10月に発足した新しい研究室です。
2025年度以降入学の大学院生を募集中です。
新たな分野を切り開きたいという方を大歓迎いたします。
所属について
教員の所属はナノマテリアルテクノロジーセンターとなっていますが、同時に物質化学フロンティア研究領域にも所属しており、研究教育を行っています。よって、配属学生は先端科学技術研究科・先端科学技術専攻に所属し、講義履修・研究を行います。他のマテリアル系研究室と全く違いはありません。希望により、ナノマテリアルテクノロジープログラムの講義・実習を履修することもできます。
メンバーについて
現在、当研究室にはJAISTの大学院生と、PIの前勤務先大学から一緒に来て研究をしている特別研究学生の両方が所属しています。学位の取得方法などは異なりますが、皆それぞれの状況で、各自の研究テーマに頑張って取り組んでいます。
教員は、留学生のほか高専生の受入実績も多くありますので、高専出身生の学修状況もよく理解しています。
研究室の指導方針
社会人としてどのような分野でも力を発揮できる対応力と、専門家として活躍できる知識経験の、両方を持った人になってもらうことを目的として指導しています。得られた実験・測定結果から「物質の中で何が起きているか」を総合的にとらえ考察する能力や、課題を解決し研究をまとめるための論理的な思考力など、AIにとって代わられることのない「人間」としての考える力を特に重視しています。国内外の学会での発表のほか、海外研究グループや企業と進めている多彩な共同研究にも積極的に参加してもらい、国際的な幅広い視野を持てる機会を提供したいと考えています。
当研究室で身につく知識・技術および修了後の進路
ものづくり ⇒ 先端測定手法による分析 ⇒ 結果の解析考察を通して、無機材料を中心とした材料合成の実験技術、電池作製および評価の技術、NMRをはじめとする各種先端機器分析の技術など幅広い技術が身につきます。
・NMRについて
NMRはマテリアルサイエンス系の研究にとって非常に有益ですが、いまだに専門外の技術者,研究者にとって「とっつきにくい」分析手法であることは否めません。その分、当該技術を有する人はユニークな人材として活躍できます。当研究室での特に材料系への応用を目指したNMRの活用研究は、独自の視点と手法でマテリアルにアプローチできる技術となっており、分析関連の企業や研究機関、公設試(公設試験研究機関)等への就職につながっています。
・二次電池について
リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、全固体電池等の二次電池の状態解析を行っています。関連テーマに携わることにより、これらの二次電池に関する知識・技術を身につけ、電池・自動車関連産業および企業に多数の修了生が就職しています。
・炭素材料・無機材料について
(電池電極、触媒用途などを目的とする)各種炭素材料、無機層間化合物等の開発のテーマに携わることにより、各材料に関する知識・技術が身につきます。材料、化学メーカー等への就職実績が多くあります。
・その他
化学および材料に関する知識を生かして、CRO (医薬品開発業務受託機関)、官公庁(公務員)、高校教員等の就職実績があります。
研究室活動、生活について
当研究室では大学院生についてはコアタイムは設定していません。これはNMRなどの装置利用日時や実験のスケジュールが各々異なるため、一律の時間設定が効率的でないためです。定期的な報告会でそれぞれの進捗管理を行っています。深夜および休日の研究活動は(どうしてもやむを得ない場合を除き)基本的に行わないこととしています。研究室行事として、報告会のほか、論文紹介および機器分析の基本を学ぶための輪講を定期的に行っています。
住居については、大学の寮や近くのアパートに住んでいる人もいますし、金沢市内に居住して電車とバスを乗り継いで通っている人もいます。寮に住めば生活費の負担は非常に少なく済みます。生活の利便性を求めるなら、金沢市内に住むか車を所有してもよいでしょう。JAISTにおける奨学金・TA等の経済支援制度は大変充実していますので、在学中は是非活用していただきたいと思います。
研究室見学、面談について
研究室の見学や教員との面談はいつでも歓迎です。JAIST開催のオープンキャンパス、いつでも大学院説明会、周期的に開催される(往復交通費全額補助の)オンサイトスペシャルウィークスなどを活用しての訪問でも結構ですし、直接の連絡でも構いません。見学時に在籍学生と話をすることも可能です。
興味・ご質問がありましたら、まずは教員までご連絡ください。
共同研究募集
無機材料や電池材料のNMR解析を中心に、複数の企業と共同研究を実施しています。内容によって、共同研究、技術指導、あるいはARIMの利用など様々な方法がありますので、共同研究テーマや、お困りごとがありましたらまずはご相談ください。