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国見有さん
2024年入学
神奈川県出身。博士前期課程。教育学部卒。幼少期からスポーツに親しみ、研究ではダンサーの身体の動きに着目。趣味は読書。 -
オウ・ヘイイさん
2024年入学
中国雲南省出身。博士前期課程。大学では経営学を専攻。日本語学校を経て、JAISTに入学した。目指すはホテルマネージャー。 -
龍大地さん
2024年入学
兵庫県出身。博士前期課程。情報科学科卒。システム開発の枠を超えた、新たなアプローチを探索中。フットワークの軽さと写真の腕前に定評。 -
鏡味ほのかさん
2024年入学
愛知県出身。博士前期課程。理工学部卒。大学時代からピアノ演奏をテーマにした研究を継続中。最近は紅茶にハマっている。
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)を選んだ理由は?

国見さん
大学時代、AIの普及やApple Watchのようなスマートデバイスの登場をきっかけに、ITに興味を持つようになりました。さらに、大学では教育学部で保健体育を専攻していて、スポーツを科学的に研究する分野にも関心がありました。そうした研究ができる進学先を調べる中で、文系出身でも理系分野に進める道がJAISTにあることを知り、受験することを決めました。

鏡味さん
ニュースなどでAIに関する話題を目にする機会が増え、情報工学に漠然とした興味を持つようになりました。大学院進学にあたっては、内部進学や他の大学院も検討しましたが、国際色が豊かで設備が充実しているJAISTを選びました。もともと積極的に行動するタイプではなかったため、環境を変えて視野を広げたい思いもありました。

オウさん
他の大学への進学も視野に入れていましたが、多くの大学では日本語のみの資料が多い中、JAISTは英語の資料も充実していて、とても理解しやすかったです。これなら入学後も言葉の壁を感じずに、学びを深められると思いました。出願や面接がオンライン対応しているのも魅力でした。また、卒業生の先輩から「JAISTの先生は親身になってくれる」と聞き、その言葉も大きな後押しになりました。

龍さん
中学生の頃からパソコンに慣れ親しみ、IT関連の仕事をする父の影響もあってコンピューターサイエンスを学べる専門学校に進学しました。大学院進学を決意したのは、ユーザー視点に立ったシステム開発を追求したかったから。その際、自大学の大学院は私立で学費が高かったため、国立で負担の少ないJAISTを選びました。また、学部構成、研究環境が自分に合っていることも決め手になりました。
JAISTへの入学前や入学当初に不安だったことは?

国見さん
「本当に文系出身でもやってけるのか?」という不安は常にありました。ただ、実際に入学してみると、文系向けのカリキュラムが充実していて、プログラミングを学べる環境もしっかり整っていたので、気づけばそうした不安もなくなっていました。また、先生たちが学生のバックグラウンドを考慮し、授業のペースを調整してくれるので、安心して学びを深めることができています。

オウさん
知らない土地だったので、最初はとても不安でした。新幹線で金沢に行くのも初めてで、そこから学校までの行き方も分からず、友達もいないので心細かったですね。外国人学生の割合や、日本語の授業についていけるかも心配でした。ただ、実際に入学してみると、授業はスライドを使って進むので理解しやすく、日本語が分からない部分もクラスメイトが助けてくれたので安心しました。

龍さん
とくにありませんでした。僕はやりたいことがはっきりしていたし、西村先生の人柄や雰囲気を考えると、「何とかなるだろう」と思えました。どちらかというと期待の方が大きかったですね。

鏡味さん
車の免許を持っていないので、日常生活で困るのではないかと心配でした。でも、入学直後から先輩や教員の方々がバスの使い方や近くのスーパーの場所を教えてくれたおかげで、生活面の不安はすぐになくなりました。授業についても、TA(ティーチング・アシスタント)として、博士後期課程や博士前期課程2年の先輩がサポートしてくれるので、とくに不安は感じなかったですね。


JAISTに入学してよかったと感じることは?

国見さん
カリキュラムの自由度が高いことです。自分の大学では必修科目が多く、選択肢が限られていましたが、JAISTでは興味に合わせてさまざまな授業を選ぶことができます。また、コミュニティも充実していて、サークルや英会話教室など、学業以外でも人と関わる機会がたくさんあります。大学時代は部活中心で関わる人が限られていましたが、JAISTでは多様なバックグラウンドを持った人たちと交流できるので、とても刺激になっています。

鏡味さん
研究環境が整っていることです。JAISTは大学院のみの大学なので、学生全員が研究に対する意識が高く、議論の質も深まります。教授陣の指導も的確で、時には厳しいフィードバックを受けることもありますが、それが研究を深めるきっかけになっています。また、スーパーコンピューターなどの設備が充実しているのも魅力的で、とくに附属図書館は新しい本や雑誌が頻繁に更新される上、長時間開館しているのでとても便利なんです。

オウさん
私も鏡味さんと同じく、研究室の指導体制の充実を魅力に感じています。西村先生に加えて、副指導のラム先生から英語でも指導を受けられるので、言葉の壁を気にせず研究を進められるんです。生活面では、寮の家賃が安く、シャトルバスも運行しているので、生活費を抑えられるのが大きなメリットです。寮は大学の敷地内にあり移動が便利な上、清掃スタッフさんが定期的に掃除してくれるので、常に清潔に保たれているんです。

龍さん
自分のやりたいことを自由に追求できる環境にあるのが魅力的ですね。JAISTは研究を重視する大学院なので、明確な目標があれば、のびのびと研究に取り組めるんです。それと大学院が自然豊かな場所にあるので、リフレッシュしやすい点も個人的に気に入っています。JAISTに来てから、学内だけでなく趣味の車を通じて多くの人と出会う機会が増えたのですが、こうした交流が生まれるのは、地方の大学院ならではの良さかもしれませんね。
JAISTでのとある一日の過ごし方を教えてください。

鏡味さん
朝起きたら、まずは前日にやっていたことを思い出す作業から始まります。「今日はなにをするか」を考えなら研究室に向かい、必要に応じて実験をしたり、研究を進めたりします。夕方以降は、合格を目指している情報技術者試験の勉強をしていることが多いですね。お気に入りの勉強場所は、附属図書館2階の隅っこです(笑)。

龍さん
僕はわりと早起きで、朝5時前には起きています。ゆっくり過ごした後、7時には研究室に入り、オープンスペースでニュース記事をチェックしてから研究作業を開始。昼食を挟み、午後も引き続き研究に取り組みますが、夜は生活にメリハリをつけるため、趣味や就職活動、写真整理などに時間を使っています。そのほか週に1回、知識科学に関する書籍を輪読して、意見交換をする勉強会にも参加しています。

国見さん
最近はストイックな生活を意識しています。まず朝起きて、徒歩数分の学内ジムでトレーニング。汗を流してから9時頃には研究室に入り、午前中は研究作業に集中します。昼食後も引き続き、パソコンに向かいながらデータ整理や解析を進めるのが日課。夕食後はリラックスタイムとして研究のことはいったん忘れ、動画を見たりして気分を切り替えています。週末は近くのカフェでアルバイトもしています。

オウさん
最近は研究室での作業と並行して、就職活動にも力を入れています。企業のエントリーシートを書いたり、説明会の情報をチェックしたりと、毎日なにかしらの作業をしていますね。研究室では自分の研究を進めながら、研究計画提案書の修正や論文の作成なども行なっています。プライベートな部分では、入学時から学内の日本語教室に通っているのですが、ヨガにも興味があるのでいつか体験してみたいと思っています。


最後に、未来のJAIST生へメッセージをお願いします。

国見さん
やりたいことは人それぞれ違うと思いますが、JAISTにはどんなことでも挑戦できる環境が整っています。文系出身でも大丈夫。もし不安を感じているなら、まずは飛び込んでみてください。必要な知識は入学後に学ぶことができますし、先生や先輩がしっかりサポートしてくれます。あとは、熱意さえあればなんとかなる!どんな分野でも、自分の興味を追求できる環境があるので、ぜひ挑戦してみてください。

オウさん
留学生にとって、日本の大学院進学は簡単ではありませんが、JAISTには充実したサポート体制が整っているので、安心して学ぶことができます。ひとつアドバイスをするなら、入学前に研究室の先生とコンタクトを取ること。JAISTの先生は親切で、きっと何かしらのアドバイスをくれるはずです。JAISTは留学生にとって暮らしやすい環境が整っているので、日本での研究やキャリアを考えている外国人にとって、良い選択肢だと思います!

龍さん
JAISTは研究だけでなく、人との交流を通じていろんなことが学べるので、自分から動いて何かを見つけられる人にはすごく向いている場所だと思います。都会の大学とは違って、少し行動範囲が限られる部分もあるかもしれませんが、その分、自分の興味があることを深く掘り下げたり、新しいことに挑戦したりするのに適しています。どこにいても結局は、自分がどう動くか次第。JAISTの環境をうまく生かして、充実した時間を過ごしてください!

鏡味さん
立地の面で不安を感じる人もいるかもしれませんが、実際には交通面や生活面のサポートが充実しているので心配するほどではありません。やりたいことがあれば、十分に挑戦できる環境が整っているし、それを支えてくれる先生や仲間もいる。学業でも趣味でも、何か一つでも夢中になれることがある人なら、この環境で充実した時間を過ごせるはずです!