|
研究哲学
「研究哲学」
由井コロキウム編著
A5判 297ページ
ISBN 4-903092-01-1 C0030 P4800E
定価 4,800円(税込)
書籍の購入方法
概要
本書では、研究に対する想い(中心思想)を研究哲学と定義し、研究をかきたてる動機や大学を取り巻く研究環境の分析、研究思想の事例や哲学を涵養していくための教育まで含めて多角的に紹介・議論している。第一章では、科学技術にかかわる研究者の思想に関する歴史的背景や科学哲学との相違点などを紹介して、科学を取り巻く環境の中での研究哲学を抱くことの重要性を俯瞰している。第二章では科学技術に対する国の施策について、続く第三章では産学連携における企業の信念・研究哲学の東洋思想的理解を紹介し、それらを通じて研究者個人が哲学をもつことの普遍的必要性を改めて強調している。第四章では、ケーススタディとして研究への想いを抱き育てた二十年間にわたる研究者の心情的足跡を紹介し、具体的な哲学涵養の理解につとめている。第五章ならびに第六章では、研究に対する想いや動機を抱くことの重要性や経緯について調査検討した。第七章では、若手からみた目指す研究者像を紹介している。最後に第八章として編者の研究への想いを総括して加え、本書を締めくくっている。これらにより、数値化された業績評価が至上の価値観であるような時代風潮に対して、成果はあくまで結果であって目的ではないと云う位置づけのもと、「研究は人格である」と云う視点の大切さを考える問題提起が出来たのではないかと考えている。
|
|
Copyright © 2005
JAIST Press. All rights reserved. |
|