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宇多研究室

ICTシステム構築・運用の信頼性向上を目指して

宇多研究室 UDA Laboratory
准教授:宇多 仁(UDA Satoshi)

E-mail:E-mai
[研究分野]
インターネットアーキテクチャ、ICTシステム構築運用
[キーワード]
ネットワーク経路制御、キャンパス情報基盤、データセンタ、サイバーセキュリティ

研究を始めるのに必要な知識・能力

 日々進化を続けているこの分野において、新たな技術・サービスに触れ、現状のシステムに満足せず課題を意識する姿勢が重要です。ネットワークサービスの仕組みや、構築・運用に係わる技術の基礎的な知識を持っていることは研究活動の遂行上役立ちます。

この研究で身につく能力

 実社会のサービスや使われている技術を発端に、自ら課題発見と解決手段の模索・議論、PoC構築などによる具現化を行うといった訓練を通じて、ICTシステムの「本質」を洞察・理解した上でシステム設計・構築・運用が行える力を身につけます。最新の情報通信技術に触れそれらの活用・運用技術を身につけるに留まらず、継続的に新しい知識・技術を取り込み身につけられる力を養います。

【就職先企業・職種】 情報通信業(キャリア、ISP)、 製造業、コンサルティング業

研究内容

 ICTシステムは社会の基盤となり、私たちの社会生活に大きな役割を果たしています。新たなサービスも次々と登場し、日々進化を続けています。一方で、サービス障害は大きな悪影響を及ぼすようになりました。
 私たちの社会生活において、安定的なICTサービスの継続、信頼性の向上は極めて重要な課題です。これは、インフラを担う大規模なICTシステムに限ったものではなく、企業や組織の社内システム等であっても同様です。サービス障害は各社・各組織の業務継続に大きな影響を及ぼします。
 当研究室では、情報セキュリティを含むICTインフラの課題や実社会における喫緊の要請に対し、研究動向・技術動向や製品化動向までを踏まえた実世界志向の取り組みを実践しています。

インターネットアーキテクチャ

 インターネットをより便利に快適に使えるようにするため、経路制御技術を中心に研究を行っています。
 特に、データセンタネットワークなど局所ネットワークの高機能化・効率化にも取り組んでいます。

ICTシステム運用技術

 現在のICTシステムは数多のシステムやモジュールが組み合わされ、多くの依存関係があります。個々のシステム・モジュールに対する取り組みに加えて、系全体の設計や運用まで踏まえた取り組みが必要です。
 JAISTキャンパスにおけるシステム運用や、企業等との共同研究、フィールドワークを通じて、ICTシステムの運用信頼性の向上に取り組んでいます。

サイバーセキュリティ

 ネットワークの利用において、安心・安全の確保は避けて通れません。ネットワークセキュリティはネットワーク技術全体に横断的に影響する重要な課題です。
 インターネットアーキテクチャやICTシステム運用技術の研究においても、セキュリティへの影響や要求を取り込むとともに、組織のセキュリティ確保についても研究しています。

主な研究業績

  1. In-Network Computingから見るデータセンタネットワークの研究動向と課題: 真壁 徹, 宇多 仁. 信学技報, vol.120, no.125, pp.13-18, 2020年8月.
  2. Challenges of Deploying PKI based Client Digital Certification: Satoshi UDA and Mikifumi SHIKIDA. Proceedings of the 2016 ACM on SIGUCCS Annual Conference, pp.55-60, the Association for Computing Machinery. 2016.
  3. MPLS研究開発プラットホームAYAMEの設計・実装と拡張: 宇多 仁, 小柏 伸夫, 宇夫 陽次朗, 篠田 陽一. 電子情報通信学会論文誌, Vol.J87-D-I, No.5, pp.536-543, 電子情報通信学会. 2004年5月.

研究室の指導方針

修了後に情報通信の分野において継続的に技術者として活躍できることを目指し、目先の技術だけではなく、新しい知識・技術を取り込み「身につけられる力」を養うことを目指します。研究課題の発見、解決手段の探求、議論など、学生自らの主体的な取り組みを求めます。課題解決においては机上での議論だけではなく、実装等により提案を具現化することも重視します。
教員は、定期的なゼミ等を通じた助言などで取り組みをサポートします。また、研究内容によっては、他大学や共同研究組織等との共同研究や意見交換など、実践的な活動も行います。

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