池田研究室では、人工知能研究(特にオントロジー工学)を基礎として、知の創造・蓄積・普及を促す情報システムの構築方法論に関する研究を行っています。
支援対象とする活動に関する人の振る舞いやその対象物を概念化し、それらの間の関係性を記述することによって、支援する活動を整理します。例えば、どういう場で、どういう目的で、どのようにすれば、目的とする知が創造されやすいのか?また、異なった文化・風土の間での知を融合するための条件はどういったものか?といったことのモデルを考えます。最終的には、類似性のある事象に対して適用できる、一般性の高いモデルを構成することを目指しています。
1.で構成したモデルに基づいて、設計意図を明確にした上で支援システムを設計・開発します。支援対象が「知の創造・蓄積・普及」といった抽象的な活動である場合には、設計意図が不明瞭になりがちです。そのため、システムの仕様を明確にすることができなかったり、利用者に支援機能の意図を明確に伝えることが難しいといった問題が起こり易くなってしまいます。モデルを通じて設計における原理・仮定を明確にすることによって、これらの問題を解決することを目指します。
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