教育システムの特徴
カリキュラム・ポリシー
先端科学技術専攻
本学先端科学技術研究科先端科学技術専攻では、ディプロマ・ポリシーに示した能力の修得に向けて、各学位の基幹となる学問分野(※)に対応した講義及び研究室教育を、以下のように実施します。
講義
- 他分野出身者及び入門者向け科目(導入科目)、大学院としての基礎科目(基幹科目)、高度な専門科目(展開科目)及び発展的・先端的な専門科目(発展科目、先端科目)から構成される階層的かつ体系的な講義群を、日本語又は英語により開講する。
- 専門知識を理解して活用できる能力の修得を、各講義の達成目標として定める。
- 能動的学修方法を積極的に取り入れる。
- 主に試験による厳密な成績評価を行う。
- 知識科学的方法論を活用しつつグループにより研究を進める能力、ルーブリックに基づいて自らのレベルアップを図る能力を修得させる。
- 語学関連科目、教養科目、他分野科目などの積極的な履修を推奨する。
研究室教育
- 研究室教育を通じて、先端科学技術分野の基礎概念の理解を深化させる。
- 学生の資質や学修目標を勘案し、目標の達成度を管理しつつ、多様で自由度の高い研究室教育を行う。
- 個別指導、少人数教育、協調的学修などを通じて、専門知識を応用して問題発見・問題解決する能力を修得させる。
- 関連研究の調査を踏まえた研究計画の立案、修得した専門知識・スキルを活用した研究の実施、結果の考察、成果発表に至る一連の研究プロセスに必要な能力を修得させる。
- 専門分野の異なる複数の指導教員を置き、異なる視点からの研究指導・評価が受けられるようにする。
- 専攻分野に隣接若しくは関連する分野の研究課題又はインターンシップを課し、異なる分野・環境において研究を進める能力を修得させる。また、専門とは異なる分野や産業界の視点から指導を受ける機会を設ける。
- 目標、経歴、国籍などの多様性に富む研究室環境において、多様な文化に対する理解力とコミュニケーション能力の向上を図る。
- 研究活動を通じて、社会に対する自らの責任を理解し、研究者・技術者としての高い倫理観を養う。
- 博士後期課程においては、ティーチングアシスタント(TA)及びリサーチアシスタント(RA)の機会を通じて、リーダーシップを発揮できる能力の向上を図る。
- 上記の研究室教育の達成状況に係る評価を行う。
※基幹となる学問分野
知識科学:人・組織・社会の課題に対してデザイン方法論、経営学、システム科学などの知見を総合して魅力的な解決策を提案し、その実現方法を考える学問分野。
情報科学:情報化社会を支える情報処理・通信に関する技術(ICT)において、人類・社会の課題解決や未踏分野の開拓を目指し、新たな革新的基礎理論・基盤技術・応用を創り出す学問分野。
マテリアルサイエンス:物理・化学・生物及びそれらの関連科学技術を基として、人類・社会の課題解決や未踏分野の開拓を目指して、新たな革新的マテリアルを創り出す学問分野。
融合科学共同専攻
本共同専攻では、教育理念に掲げる3つのチャレンジの枠組みの下で、ディプロマ・ポリシーに掲げる学修成果に到達するため、“課題解決志向型” の教育内容・手法を重視し、学生が教育プログラム(カリキュラム)の履修を通して身に付けるべき要素を踏まえた体系的なカリキュラム(教育課程)を編成する。具体的には以下の科目を体系的に構成・配置し、カリキュラム(教育課程)を編成する。
博士前期課程
- 自分の専門分野に関する基礎的な知見を修得・活用させるための体系的な専門科目と研究支援科目
- 分野融合セミナー・グループワークや異なる分野における研究などの異分野融合を主とした異分野「超」体験科目
- 社会のニーズを踏まえた実践的教育を行うための社会実装科目
- イノベーションの創出に関する基盤的知識や態度を涵養する専攻共通の基幹教育科目
博士後期課程
- 自分の専門分野に関する知見を深化させるための体系的な専門科目と研究支援科目
- 分野融合セミナー・グループワークや異なる分野における研究等の異分野融合を主とした異分野「超」体験科目
- 社会のニーズを踏まえた実践的教育を行うための社会実装科目
- 海外インターンシップや海外研究留学等の国際性を涵養する科目