先端科学技術研究科 博士前期課程1年 川井 悠高さん
留学先機関名:インド理科大学院大学(Indian Institute of Science Bangalore(IISc))
留学期間:2018年10月8日~2018年12月31日
留学の動機、きっかけ
派遣先であるインド理科大学院大学のAmaresh Chakrabarti先生の研究手法を学びたかったからです。また、学士時代にバックパッキングをしていたため様々な国への渡航経験はあり、インドヘも半月ほど滞在していたが、 もっと地元の人々と対話をしないと理解することはできないと考えていたところ、今回のような素晴らしい機会を設けていただきました。今までの海外渡航全てが旅行者としての滞在であり、留学生という立場で、1ヶ月以上海外で生活へすることに興味もありました。
留学にあたって準備したこと
特に準備することはありませんでしたが、語学の勉強は続けていました。
留学先での活動内容について
基本的に研究室で勉強と研究準備をしていました。 修士1年で研究計画書もまだ書ききっていない状態であったことと、学士時代から専門分野を変更したため、様々な題材に対する研究アプローチにはどのようなものがあるかを知る必要もありました。そのため、IIScに到着してからしばらくは、知り合った生徒や研究室の方のところへ足を運び、彼らの研究について紹介してもらい、さらに議論を深めることを行いました。また、私自身の研究や進捗について発表する場を設けていただき、フィードバックを得るなどをしていました。
留学先での生活について
平日:
朝9~10時頃に研究室に到着し、夜の20時頃まで研究や勉強をして自室へ戻る、というルーティンでした。その間にランチ休憩(主に近くのカフェテリア、たまにキャンパス近くの飲食店)とコーヒーブレイク(毎日1回は研究室や知り合いの方に誘われます)と何回か休憩をとる形でした。履修した授業はありませんが、特別講義や受け入れ先の先生の授業を聴講しました。
休日:
南インドには訪れてみたい都市がたくさんあったため、休日を利用して様々な場所へ観光していました。 通信インフラとして携帯電話が浸透しているインドでは、携帯番号を持っているだけで格安航空券、寝台バス、鉄道のチケットをオンラインで購入できるため、とても便利でした。
留学先で苦労したこと
留学期間全体を通しては特にありませんが、この期間の始めにライフラインの要となる携帯SIMを手に入れるまで時間がかかったので、それまでの生活の自由度が少なかったです。
留学を通して得たもの、学んだこと
子供時代から不自由も少なく育ってきた私達と、何かしらの不便を感じながら成長してきて、 自国の目覚ましい発展を目の当たりにしている現地の学生とでは熱量の違いを感じました。そんな彼らと肩を並べて研究に取り組むことは、学習面以上に学ぶことがた<さんありました。 また、ヒンドゥ ー教徒が多いこともあり、信仰対象という実体の無いものに対して考える訓練を日常的に行っている現地の方と様々なトピックについて話し合うと、発言の随所に哲学的なものを感じたりしたりと、貴重な体験となりました。
留学を検討している人へのアドバイス
インドと言う国は、発展途上という言葉がびったり当てはまるほど、熱量を感じ、混沌としており、発展を感じる国です。昨日まで、車が通るたびに土埃を巻き上げていた赤土の道路が、次の日にはアスファルトが敷かれて舗装道路に変わっているなんてことも珍しい光景ではありません。このように目に見えて「変化」を感じられる国も少なくありません。 少しでも興味のある方は、 興味がある時点で日本を取り囲む大きな海に足を一歩踏み込んでいるも同然です。 勇気を出してもう一歩外に踏み出してみませんか。