北陸先端科学技術大学院大学

先端科学技術研究科 博士前期課程1年 三浦 峻さん

留学先機関名:インド理科大学院大学(Indian Institute of Science Bangalore(IISc))
留学期間:2017年10月18日~2018年1月14日

留学の動機、きっかけ

 留学の直接のきっかけは、指導教員のHo先生からの勧めを受けた事からこの留学を決めた。それまで海外にはアメリカとイギリスに行った事があり、英語に自信があったので留学を決意した。また個人的にインドの文化に興味があったことも、この留学プログラムに参加する理由になった。
 最終的にバンガロールにあるインド理科大学院大学 Center for Product Design and Manufacturing(CPDM)のAmaresh Chakrabarti教授に受け入れて頂き、副テーマを研究した。

留学にあたって準備したこと

 かつて取得したパスポートの有効期限が切れていたのでパスポートを取得した。インドは初めて行く場所なので、どのような物を持って行くべきかをバンガロール日本人会のwebサイトや、インドの旅行の本、インドに毎年赴任する川西先生の話を聞き、またかつて留学に行った時の事を参考に持って行くものを用意した。

留学先での活動内容について

 Amaresh Chakrabarti教授のゼミにインターシップ生として在籍し、センサー関連の研究を3か月間行った。その3か月の中で教授主催のデザインの授業も受講した。
 またHITACHI India Pvt. LTd.にて企業インターンシップを行い、2週間就労体験をした。

留学先での生活について

 学内の寮に滞在し、インド人学生と同じ生活をした。学内は広く、スーパーやレストランもあり、学内だけで生活をする事が可能である。私が滞在した寮にはWIFIがなく、トイレ、シャワーは部屋には付いていなかった。インドは暑いので部屋には天井ファンが標準で付いている。
 学食は4つの施設から選び、滞在中は基本的にあてがわれた食堂で食事を取る形式になっている。学食の食事に飽きたら学外のモールや多国籍アジア料理屋に行った。食料品は意外と安く手に入り、屋台の食事なら日本円500円以下でも満腹になるようなメニューがたくさんあった。

留学先で苦労したこと

 現地の人の英語の訛りが強く、英語でのコミュニケーションをとるのが大変であった。また食事に関しては特に問題なく過ごせたが、氷水で体調を崩したりする事が多々あった。

留学を通して得たもの、学んだこと

 今まで発展途上国に行った事が無く、また知識のみでしか知らなかったインドの現状を知る事が出来た。例えばインド人は右手で食事をするが、お金の受け渡しも同様に右手を使用する事や、家では靴を脱ぐ等といった日本との共通点がある。
 インドで本格的に英語の授業やゼミの発表等を体験し、中々意見が言えない未熟な自分に気が付く事ができた。

留学を検討している人へのアドバイス

 インドに限らず留学を考えている人にまず伝えたい事は、日本のような環境を期待してはいけないという事である。例えば水道水が普通に飲める事やサービス等を日本の基準で考えると痛い目に合うという事である。いかに自分が恵まれている環境にいるかが分かるだろう。
 また、留学に行くとういう事は自分の国の代表として海外に赴任するという事なので、その事を踏まえた上で行動すべきである。その上で文化摩擦を経験し、それを楽しみ、将来仕事に就く上でその経験を役立てて欲しいと考えている。

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バンガロールのLalbagh Botanical Gardenにて

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CPDMの学生と共に(写真中央が三浦さん)

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