先端科学技術研究科 博士前期課程1年 吉岡 杏奈さん
留学先機関名:インド工科大学ガンディナガール校
(Indian Institute of Technology Gandhinagar(IITGN))
留学期間:2017年10月10日~2017年12月20日
留学の動機、きっかけ
以前から海外の大学に身を置いて研究に取り組みたいという思いがありましたが、なかなか一歩を踏み出せないでいました。本学入学後に、本学が取り組んでいる大学の世界展開力強化事業の一環としてインドへの研究留学制度があると知り、その制度を使って留学したいと考えるようになりました。
最終的にはインド工科大学ガンディナガール校Electrical EngineeringのUttama Lahiri准教授に受け入れていただき、留学先で副テーマ研究を実施しました。
留学にあたって準備したこと
実は本留学は私にとって初めての海外経験でしたので、恥ずかしながらまずはパスポートを取得するところから始まりました。
学校生活の中では積極的に英語を用いて留学生と会話をし、グローバルコミュニケーションセンターの川西俊吾教授、元山琴菜研究員が中心となって活動している、グローバルリーダーとしての力を鍛え上げるためのワークショップ"Global Leadership Training Workshop"に参加し、英語を用いて様々なトピックを聞く、考える、議論する力をつけました。
また、過去にインド工科大学ガンディナガール校へ行かれた経験のある先輩方にお会いして、現地の様子や必要物品についての助言をいただきました。
留学先での活動内容について
Uttama Lahiri准教授の研究室にInternship studentとして在籍し、視線追跡に関する研究に約2ヶ月間取り組みました。
また、Acty System India Pvt.Ltdの Ahmedabad officeに短期インターンシップ生として受け入れていただき、2週間の就業体験をしました。
留学先での生活について
学内のHostel(寮)に滞在し、他の学生と同じ環境で生活を送りました。学内にはいくつかShopがあり、最低限の生活用品や食料の購入には苦労しませんでした。また、1日に数本シャトルバスが走っており、学外の商業施設の多い地域へ足を運ぶことも可能でした。
留学先で苦労したこと
まずは日本と違う生活スタイルや環境に慣れることに必死でした。インドでは公用語としてヒンディー語が使われているため、最初は周りで飛び交うヒンディー語を全く理解する事ができずに絶望したことを覚えています。そして何よりもスパイシーな食事に体が順応するまでが大変でした。
留学を通して得たもの、学んだこと
自分で行くと決めた研究留学でしたが、初海外の威力に圧倒されてしまい、自分の弱さを痛感しました。しかし、我が校が掲げる「知的たくましさ」をいつも頭の片隅に置いて日々成長しようと心がけました。様々な困難にぶつかることもありましたが、その逆境をバネにして前進することで精神的に強くなれたように思います。
所属した研究室では、教授をはじめ学生がとてもストイックに研究に取り組んでいました。その精神力や研究を進めるスピード感は非常に刺激的でした。
インターンシップ先では実際に働く日本人スタッフや社長にお会いしてお話を伺うことができ、日本人が海外で働くとはどういうことなのか具体的なイメージを持つことができました。
留学を検討している人へのアドバイス
慣れない土地へ行くことを躊躇してしまうその気持ちは否定しません。実際に私もそうでした。しかし、インドに限らず自身の研究分野で著名な大学に行き短期間集中して研究に取り組むことは、研究者としての自身の技術力向上に繋がると思います。そして、そこで得た力は今後の研究生活、さらには社会に出た時の大きな武器になると思います。JAISTには留学に関する様々な制度がありますので、ぜひ与えられている機会を無駄にせずに自分のモノにしていただけたらと思います。
IITGNの所属研究室にて(前列左から2番目がUttama准教授、3番目が吉岡さん)
インターンシップ先にて