北陸先端科学技術大学院大学

先端科学技術研究科 博士前期課程2年 山本 大介さん

留学先機関名:インド工科大学ガンディナガール校
       (Indian Institute of Technology Gandhinagar(IITGN))
留学期間:2018年10月21日~2019年1月20日

留学の動機、きっかけ

 兼ねてよりインドへの留学に興味があり、本学でインターンプログラムがあると聞いたため、文化体験、語学向上を目的として申し込んだ。

留学にあたって準備したこと

 これと言って特にはない。だが、研究室のマッチングに関して、向こうの論文をもう少ししっかりと読んだり、擦り合わせを入念に行っておけばよかったと反省している。

留学先での活動内容について

 2つの研究室にお世話になり、1つ目はShanmuganathan Raman先生のもとでコンピューターグラフィックに関する勉強をしていた。当初はここでゲームAIに関する研究ができると思っていたのだが、実際にはゲームグラフィックに関する研究であり、私の専攻分野とは大きくかけ離れていたため、1か月と少しほど経ったところでManish Jain先生のインタークリエイティブラボというところでお世話になることがあった。ここでは子供用の教育用玩具の作成の補助やその見学がメインとなっていた。自分の研究室での知識が活かせたかというと難しい部分ではあるが、モノを制作して実際に使ってもらうという過程を体験できたことで非常に良い経験だった。

留学先での生活について

 概ね満足であった。全体的に物価が安く、必要なものは町まで出れば買えるので、普通に生活する分に困ることはなかった。2018年のBig Mac Indexはインドが2.51なのに対して日本が3.51となっているが、実際には2倍以上の物価の開きを感じた。

留学先で苦労したこと

 他の人は何ともなかったようだが、私は学内の食事しか摂っていないにも関わらず、到着してから1か月弱ほぼ毎日、腹痛とともに目が覚めてトイレに駆け込むことが1日の始まりになっていた。滞在の最後は屋台の食事を食べてもなんともない体になっていたが、デリケートなお腹の人は覚悟をしたほうがよい。また、風呂に入るのが好きなので3か月間シャワーのみというのは辛かった。

留学を通して得たもの、学んだこと

 間違いなく留学する前より精神的にたくましくなったと感じる。研究活動にしても、普通に生活するにしても、ケンタッキーの注文をするにしても、インドでのスタイルに順応せねば何も進まず、同時にそれは日本で同じことをするよりも数倍困難であった。「たくましくなった」というよりは「たくましくならないと生きていけなかった」というのが正しいと思う。

留学を検討している人へのアドバイス

 貴重な経験なので行った方が良い。お腹の薬とバファリンがとても助かった。

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