Symposium on Webology 2003 (Y.Hayashi)
ネットワーク生態学からのメッセージ !
ネットワーク生態系と空間デザイン
日程: 3/28(金) 情処全国大会の後日
場所: 東京工科大学
講義棟D201(座席数66),
八王子(情処全国大会と同会場)
主旨: 生物が何十億もかけて獲得した遺伝子や代謝系の分子生物学的なネットワークや神経系をはじめ,
人工物である通信インフラや電力網などのライフライン,
さらにメールの送受信や社会的な知人関係など,
現実のネットワークには驚くほど共通の構造的特徴が存在することが,
ごく最近明らかになりました.
その自己組織的/自律成長的なメカニズムには,
マクロな経済や社会システムからミクロな分子レベルの設計
(ナノ技術, マイクロマシン, 新薬の開発等)に至るまで,
新しいブレークスルーを引き起こす可能性を秘めています.
そこで, 「ネットワーク生態系と空間デザイン」という切口から,
インターネット, 経済, 社会システムに潜む共通構造を考え,
理論と実践の両面から何らかのデザインや設計指針につながる
アイデアを模索するミニシンポジウムを開催します.
取り敢えず今回は初めての試みですので,
それぞれの御関心をベースに,
トピックスの紹介から議論に発展できればと考えています.
事前登録不要, 参加無料.
参考: 生命のごとく成長するWebの向かう先は?
, ネットワーク生態系,
新刊: 新ネットワーク思考
プログラム:
- 10:10-10:15
- ごあいさつ
- 10:15-11:00
- 経済における複雑系ネットワーク,
相馬 亘(ATR人間情報科学研)
- 11:00-11:45
- 漢字のネットワーク,
藤原 義久(ATR人間情報科学研)
- 11:45-12:30
- 自律成長ネットワークの強さと弱さ
-ウィルスの拡散防止とライフラインの維持-
林 幸雄(北陸先端大 知識科学)
- 12:30-13:30
- 昼食
- 13:30-14:15
- P2P型コミュニティウェアのデザインと評価,
田村 大(博報堂)
- 14:15-15:00
- コミュニティー構造を考慮したWebネットワークの成長モデル,
木村 昌弘(NTTコミュニケーション基礎科学研)
- 15:00-15:15
- コーヒーブレイク
- 15:15-16:15
- コミュニティ・メディアとしてのファジィ地域通貨,
前川 健太郎(京大 情報学 共生システム論講座 修士2年)
- Scale-Freeネットワーク上のハブ探索,
松久保 潤(北陸先端大 知識科学 博士2年)
- 地域情報空間の静的構造の分析システムと分析結果,
横山 拓也(山形大工学部 情報科学 修士1年)他
- 16:15-17:00
- 地域情報空間の生態系の解明とデザイン
-パースペクティブ-,
上林 憲行(山形大工学部 情報科学)
追記: 本会合を開催するにあたって,
(株)ATR人間情報科学研究所の下原所長に御理解と御協力を頂きました.
この場をお借りして感謝申し上げます.
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