令和3年度北陸先端科学技術大学院大学地域大学等学術連携支援事業
AI for Visual Computing合同セミナー
2021年12月6日(月),12月7日(火),JAIST現地開催
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) × 福井大学 × 富山大学
主催者:宮田一乘(JAIST),謝浩然(JAIST),張潮(福井大学),佐藤周平(富山大学)
開催場所:北陸先端科学技術大学院大学 知識3棟5F コラボレーションルーム2
趣旨
-
深層学習を画像処理や画像解析,映像生成に応用する研究が盛んである.これまでは,福井大学,富山大学と連携
してAI for Visual Computingに関する共同研究を推進しておる.本合同セミナーでは,互いの研究成果を発表するとともに,今後の一層の学術連携を目指す.
プログラム・12月6日(月)
- 10:00 AM - 12:00 AM JAIST集合・研究室案内
- 12:00 AM - 13:00 PM お昼(JAIST食堂)
- 13:00 PM - 16:00 PM 学生による研究発表
- 前田 駿(福井大学 B4):深層マルチモーダル学習を用いたプライバシーが保護された映像における会話時間の計測
- 藤 真太郎(富山大学 B4):2次元の事前計算BRDFを用いた透明物体表面の傷のレンダリング
- 何 毅(JAIST M2):ヒューマンインザループ機械学習の研究
- 堀田 克哉 (福井大学 D2):自己表現モデルによる部分空間クラスタリング手法
----休憩時間---- - 藤田 丈士(富山大学 B4):ペイント操作による2次元の煙の流れのデザイン手法
- 有原 啓介(JAIST M2):2Dスケッチ入力による2D煙アニメーションの作成
- 中根 拓未 (福井大学 D2):遺伝的アルゴリズムを用いた夜間時の前方車両リアランプ検出
- 廣川 七海(富山大学 B3):ライフスキル向上を目的とした靴の姿勢判定とARによる評価の提示
- 吉田 匠吾(JAIST):骨格推定による人物の影のリアルタイム生成
----閉会開催----
プログラム・12月7日(火)
Webexオンライン開催: webex link
9:40 AM - 10:40 AM 招待講演:佐藤 周平(富山大学)
CGにおけるポストプロセスによる流体の流れのデザイン
10:50 AM - 11:50 AM 招待講演:張 潮 (福井大学)
最適化とパターン認識~本研究室の取り組みについて~
講演詳細(佐藤 周平)
-
講演タイトル:CGにおけるポストプロセスによる流体の流れのデザイン
-
概要:コンピュータグラフィックスにおいて物理ベースのシミュレーションによりリアルな映像を作成するための研究が数多く行われており,そのなかでも流体現象はトップカンファレンスでもメイントピックとして扱われている.
しかし,物理ベースのシミュレーションを使って流体のアニメーションを作るには未だに長時間の計算とパラメータの試行錯誤的な調整が必要となる.この問題に対して,ポストプロセスとして流体の流れをデザインする方法が世界的に数多く研究されており様々なアプローチが存在する.これらのアプローチを用いることで,流体の流れを容易にデザインでき,計算時間も短縮が可能である.本講演では,この数年に講演者が発表した,ポストプロセスにおいて流体アニメーションをデザインするための研究について紹介する.
-
略歴:富山大学学術研究部工学系助教.2014年北海道大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了.博士(情報科学).(株)ユビキタスエンターテインメント,(株)ドワンゴ,プロメテック・ソフトウェア(株)を経て,2019年より現職.コンピュータグラフィックス,特に流体アニメーションの生成や編集に関する研究に興味を持つ.
講演詳細(張潮)
-
講演タイトル:最適化とパターン認識~本研究室の取り組みについて~
-
概要:「いかに少ない計算コストで精度の高い最適解を探索するか?」
「いかにデータから必要とするパターンを自動的に見つけるのか?」
一見、全く関係ないこの2つの質問、実は深くつながっている。特に、実世界のデータにおける問題設定では、組み合わせ最適化や多(数)目的最適化、マルチモーダル最適化など場合によって数学モデルを構築しにくい問題が多い。数学モデルは複雑な状況を単純化・抽象化しているため、実世界の問題に当てはまるとは限りません。そこで、本講演では、現実的な時間で良質の解を求めるために近似解法や発見的手法などを用いた画像処理、パターン認識技術の研究について、当ラボでの取り組みを紹介する。
-
略歴:福井大学講師。2017年岩手大学博士後期課程修了。同年、福井大学助教、2020年より現職。コンピュータビジョン、画像処理、パターン認識の研究に従事。研究室HP:http://www.labzhang.com/
共同研究の実績(2021.11まで)
- Takumi Nakane, Xuequan Lu, Haoran Xie, Chao Zhang. Image Deformation Estimation via Multi-Objective Optimization. Arxiv, 2021.
- Chunzhi Gu, Haoran Xie, Xuequan Lu, Chao Zhang. CGMVAE: Coupling GMM Prior and GMM Estimator for Unsupervised Clustering and Disentanglement. IEEE Access, Vol. 9, pp. 65140-65149, 2021.
- Jiaohao Weng, Chao Zhang, Xi Yang, Haoran Xie. Hierarchical Visual Interface for Lecture Video Retrieval and Summarization, Proceedings of International Workshop on Advanced Image Technology 2022 (IWAIT 2022), full paper, 2022.01.
- Katsuya Hotta, Haoran Xie and Chao Zhang, Affine Subspace Clustering with Nearest Subspace Neighbor, International Workshop on Advanced Image Technology 2021, 2021.01.
- Yi He, Haoran Xie, Chao Zhang, Xi Yang and Kazunori Miyata, Sketch-based Normal Map Generation with Geometric Sampling, International Workshop on Advanced Image Technology 2021, 2021.01.
- Chunzhi Gu, Zhengyu Huang, Sicheng Li, Haoran Xie, Xi Yang and Chao Zhang. Apparel Generation via Cluster-Indexed Global and Local Feature Representations. IEEE 9th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE 2020), short paper, Kobe, 2020.10.
- Katsuya Hotta, Haoran Xie and Chao Zhang. Candidate Subspace Screening for Linear Subspace Clustering with Energy Minimization. Irish Machine Vision and Image Processing Conference (IMVIP 2020), short paper, Canada, 2020.08.
- Chunzhi GU, Haoran Xie and Chao ZHANG. A feature disentanglement neural network for image clustering and generation. 1st International Symposium on Intelligence Design (ISID 2021), poster, online, 2021.03.
- Yi HE, Haoran Xie, Chao ZHANG, Xi YANG and Kazunori MIYATA. Normal Map Estimation From Freehand-Sketch with Geometric Sampling. 1st International Symposium on Intelligence Design (ISID 2021), poster, online, 2021.03.
- 有原啓介, 黄正宇, 謝浩然, 佐藤周平, 宮田一乘, cGANを用いた煙アニメーションのスケッチベースデザイン支援, Visual Computing 2021, ポスター発表, オンライン, 2021.9
- 藤田丈士, 佐藤周平, 謝浩然, 宮田一乘, 高尚策, 唐政, 概形と速度のスケッチによる煙の流れのデザイン手法, Visual Computing 2021, ポスター発表, オンライン, 2021.9
- 何毅, 謝浩然, 張潮, 楊渓, 宮田一乘, 幾何学的な特徴を用いたスケッチベース法線マップ生成, Visual Computing (VC 2020), ポスター発表, オンライン開催, 2020.12
- 黄正宇, 顧淳祉, 何毅, 張潮, 楊溪, 謝浩然, Video Face Swapping via Disentangled Representation Learning, コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会CGVI第180回研究発表会 (CGVI, CVIM, DCC合同), オンライン開催, 2020.11