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  • 鵜木 祐史, 赤木 正人
    "共変調マスキング解除の計算機モデルに関する一考察,"
    電子情報通信学会技術報告, SP-96-37, July 1996.
  • Last modified:
    2 June 2001
    アブストラクト

    本論文では,音源分離のモデル化の試みの1つとして共変調マスキング解除 (CMR)を想定した2波形分離問題を取り上げ,CMRのの工学的モデル化を行なう. まず,2波形分離問題の定式化を行ない,聴覚フィルタ群としてGammatone filterを基底関数としたwavelet分析合成系を設計する.次に,2波形分離に必 要な3つの物理量(振幅包絡,出力位相,入力位相)の計算方法を明らかにする. ここで,入力位相はBregmanが提唱した(1)1つの音響事象に生じる変化と(2)漸 近的変化に関する発見的規則を物理的制約条件として用いることで求められる. CMRのシミュレーションとして,HallらによるCMRの実験を想定した2波形分離問 題を解いたところ,本モデルがCMRの工学的モデルと解釈できる結果が得らた. このとき,共変調マスキング解除量は最大約8 dBであった.

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  • Created by M. Unoki, 6 Nov. 2000