★生理学実験の初見学 (2001年6月27日) |
今日、研究室で仕事をしていたら、隣の実験室から何やら聞き慣れない刺激音が
聞こえて来た。パチパチパチパチザーーパチパチパチ…。なんと表現していい音
かわからないけど、電気がショートしたときになるようなパチパチ音とでもいう
のだろうか。興味本位におそるおそるその場所にいってみると、イアン先生とベ
ロニカが何やら実験について話しをしている。もしかして『生理実験?』と思っ
て尋ねてみると、ギニアピッグ(日本でいうモルモット)を使っての実験の真最
中だとか。人間の心理物理実験などは見たことも、体験したこともあるけど、動
物での生理実験は初めてだったので、頼みだおして、見せてもらうことにした。
(注)ここから表現豊かな文章になるので、想像力豊かな方、食事中の方、 就寝前の方は、ご遠慮ください。 実験中は、ギニアピッグを見ることができないらしく、実験が終ったら見せてく れるというので、夕方まで待つことにした。夕方になって、ベロニカが僕を呼び にきてくれた。そーーと実験室に入ると、頭がぱっくりと切り取られたギニアピッ グがうつぶせに寝ていた。体制を整えるために、いろいろな器具で体、頭部など が固定され、まるで河童の頭のように真っ白な骨と赤い脳が見え、そこから聴覚 野に向けて、ほそーい電極の針が刺されていた。ベロニカはこの状態で、顕微鏡 に目をやり、ハンドル操作で電極針を巧みに使って、針を出し入れしたりした。 麻酔で眠らされているのか、あるいは仮死状態なのかわからなかったけど(実験をす るわけだから、眠ってはいないと思うけど)、ピクリともせずに横たわっていた。 これを読んでいるみなさんは、『可哀想〜』と思うことでしょう。私もそう思っ てしまいました。が、聴覚機能の解明のためにはやむを得ないことでしょう。 これ以上は酷いので書かないけど、そりゃーもう自分ではこんな実験はできない なぁと思ってしまう位の内容でした。 ギニアピッグと書くと、pigから豚を想像される方も多いかもしれないけど、実 は、鼠の一種。とっても可愛い顔をしていて、何とも愛くるしい顔をしています。 恐ろしくってとてもじゃないけど実験の写真を掲載することなんてできません (@o@)。明日もキーキーと鳴き声が聞こえて来るのだろうか… |