★ビックベンの鐘の音を聴く (2000年11月25日) |
今日、久しぶりにロンドンに行った。いつもは買物気分でロンドンに行くのだけ
ど、今回はいつもと違いロンドン中心部を観光することにした。衛兵の交替式を
見るために、ケンブリッジを朝早く出た。
前の便りにも書いたけど、列車事故が起こってからもう1ヵ月以上経っていると
いうのに、まだケンブリッジ−ロンドン間の線路の復旧工事が終っていないため、
ロンドンに行くまで約2時間もかかってしまう。今回もそれによる早起きとなっ
てしまった。
中心部テムズ河の横にあるチャリングクロス駅まで向かい、そこを起点として徒 歩で観光することにした。はじめに、駅左正面にあるトラファルガ−広場に向かっ た。ここにはかの有名なネルソン提督の銅像がある。4匹のライオンの像の付い た大きな台座に鉄塔が立ち、その上に仁王立ちしている。とってもかっこよいの だけど、この公園には鳩が沢山いて、扮まみれになっていたのにはちょっと可哀 想な気がした。 次に、目の前に見えるビックベンの時計台を正面に進む。すると右手には、国防 省、ホ−スガ−ズ、首相官邸、外務省、政府省庁の順に英国の一大官庁施設を目 にすることができる。ホ−スガ−ズでは、お目当ての衛兵交替式が午前11時から 始まった。ここはバッキンガム宮殿の衛兵交替式と比べ穴場らしく、あまり混雑 しないらしいという情報を得て、僕等は11時ちょっと前に向かった。案の定、混 雑していなく、余裕で見れるものと安心していた。門番の馬に乗った兵隊さんを 横に写真を撮ったりして交替式までの時間を潰し、いざ交替式へ。警備の警官ら に指定された場所まで移動させられ、そこで待機していると、続々と観光客が集 まって来た。彼らはマナーが悪いというか警官の指示にもほとんど従わず、そう こうしているうちに交替式が始まった。一番前にいた僕等なのに式がはじまると 後から来た観光客が次から次に前を占領しはじめ、式が終る頃には真中へんまで おしこまれてしまった。僕等を含め多くの人がブーイングするも効果なし。結局、 期待したほど交替式を楽しめず、かなりショックだった。まぁまた来れるさと思 い、機嫌悪いままここを後にした。しかし他の観光客のマナーの悪さにはとって もあきれてしまった。僕等と同じように参加していた観光客の中には、警官にク レームをつける人もいた。 次にビックベンに向かった。通り道の脇道に大きな鉄朔のゲートがあり警官らに 厳重にガードされていた。ここがなんと首相官邸だった。なんでも数年前までは 観光客も通れたらしいけど、IRAのテロ騒動があってから封鎖されたそうな。 この辺を歩いているあたりから、強烈に雨が降って来た。 ビックベンについたころにはもうかなりの雨が降っていた。 結局、雨のため急拠、ウェントミンスター駅からトッテンハムコートロード駅ま で移動し、かの有名な大英博物館に行くことにした。ここなら雨に濡れることも ないので一安心。さて、大英博物館に着くと、概観が予想以上に小さかったので、 「なんだ、本に書かれていたのと大違いじゃないか」と思いながら、中に入った。 入場料は無料なのだけど、「博物館運営維持のため、£2の寄付を!」という看板 があったので2人で真面目に£4払っておいた。館内の地図を見ながら中を進むと、 アジア、アフリカ、ヨーロッパ、世界中から集められた、*いや正確にいうと世 界中からぶんどってきた* 宝の山が展示されていた。中でも人気だったのはエジ プトからもってこられたミイラ。ミイラははじめて見たのだけど、ちょっと背筋 がぞくぞくとくる感じがした。本当に生々しかった。 館内を歩くこと2時間弱。もうくたくただ。でも中を全部見切れていない。はじ めはそんなに広くないと思ったのだけど、実際中に入ってみると意外や意外、か なり広かったのには驚いた。これじゃあ、本に書いてあるように一日じゃ見てま われないなぁと改めて思った。 外に出るとまだ雨。英国はやっぱりこの時期天気は悪いみたい。ウェントミンス タ−寺院を一目みようとウェントミンスター駅に戻ってみたものの中には入れず。 ということで、本日の観光はおしまい。時間が少しあったのでピカデリーサーカ スに寄って、買物をし、お寿司を食べてケンブリッジに戻った。 |