★死ぬ程、ムール貝を食べる (2001年7月21日) |
今日も朝から、観光三昧。午前中は、ベルギーの誇る15世紀から現代までに渡る
アートを楽しもうとウキウキに、王立美術館に足を運んだ。今日は、ここベルギー
のナショナルデーということで(ほんと、ナイスタイミングだった)、美術館は
一般開放でフリー。お国柄だね。しかーし、フリーな半面、期待してた
15世紀から17世紀までのブリューゲルらのネーデルランド初期の絵画が一切立ち
入り禁止でみれないとか。ガーーン、超ショック。最近、目覚めつつあった自分
の絵画への探求心からか、めっちゃ後味悪い。お金払うから見せてくれ〜、と思っ
ても駄目だよね。まぁ、ここは1時間程堪能した後で、外に出てしまった。
外にでると、ナショナルホリデーの祝いのため、王宮前から最高裁判所まで約1 kmに渡って、出店(こっちだとフェアーというのかな?)が並んでいた。皆さん もご存知だと思うけど、ベルギーといえば、「ワッフル」。もちろん、食べまし たよ。日本だと、ホワイトクリームをたっぷりとくるんだフワフワのワッフルを よく食べたけど、ここのは違う。カリカリのワッフル(縦7 cm弱、横15cm弱の長 方形、板チョコみたいな形)の上にお好みでトッピングができる。僕等は、これ にたっぷりの生クリームといちごをトッピングしてもらい、食べましたよ。うま い(うめぇ〜)。さすが、ベルギー。ちょっと喉が乾いたので、お隣の店でビー ルをちょいと拝借。地ビールのダークビアがコップ一杯で60 BF(約160円)と安 く、しかもうまいときたもんだから止められないよね。もう、ヤムヤム。 小休憩の後は、グランプラスへ戻り、一路、ビール博物館へ。ここ入場料120 BF と高い割に、見るものなし。正直いって「ぼったくり」だと思った。だって、中 に入ると、バーがある以外は、ビール製造のオブジェが数点と大きなモニターで みる、ベルギービールの歴史ビデオだけで、あとは何にもなし。まぁ、最後に救 いというわけではないけど、地ビール一杯ご馳走になり、おしまい。1杯 120 BF と高いビールを飲んだと思えば、気は収まるけど、あんまりお勧めできないスポッ トです。ここを抜けて、お隣の「星の家」の下には、セルクラースの像という女 神がいて、これに「さわりさわり」すると、幸せになれるとか。もちろん、 触りましたよ。この道をずーーとまっすぐに突き進んで100 m位のところに、 例の立ち小便をしている銅像にお会いできます。そう、「小便小僧」で知られる、 Manneken Pis。毎日、衣装が変わるそうで、今日はナショナルデーからか、軍服 姿になってました。 ところで、話がちょっとそれるけど、ここの軍隊はナショナルデーを影で支えて いるらしい(?)のか、至るところで見かけるし、昨夜のフェスティバルも軍服 を着た人達がセキュリティーに当ってたりした。日中は軍用ヘリも飛んでたし。 さっきの王宮の前なんかそれこそ軍人だらけ。しまいには、彼らも出店を出して いたり、子供たちをヘリコプターや戦車などに乗せて上げたりしてたし、やっぱ りお国柄が違うんだろうなぁと思ってしまった。 さてさて、さっきの「小便小僧」だけど、「小便少女?」というのもあるのご存 知ですか? ジャンネケビス(Jeanneke Pis) というらしいのだけど、小便小僧の 女の子版だそうです。情報筋によると、これをみるとあまりにもリアルで まじめに作られた像らしく、見た人もかわいいと思う前に、「うっ」っと思って しまうとか。僕等は、これを見ようと歩きまわったけど、結局見付けることがで きなかった。至るところで、場所を教えてもらうものの現地の人が教えてくれる 場所がてんでバラバラ。ホテルのお兄さんにも聞いたけど、「そんなの始めて聞 いたよ」と云われてしまうし。もしかしたら、これって日本だけにひろまった話? 興味あるあなた、是非、ブリュッセルへ行ってみてはどうでしょう。 お次ぎは、南駅まで移動し、最高裁判所経由でエグモン宮を見て再び、王立美術 館へと戻った。 ここで、すっごく反省してしまったのだけど、ブリュッセルって以外に中心部は 広くなかったりすることがわかっちゃいました。人によるかもしれないけど、こ の広さなら、歩いて十分いける距離です。楽をしたい人以外は、メトロやバス、 トラムを利用することなく、観光できると思います。僕等は、ツアリストパスポー ト(これも本当に無駄だった、ここの観光に必要なし)に2日分の1日乗り放題券 が付いていたため、これを使ったんだけど、ほとんど観光に使うことなく、徒歩 で済んでしまった。もし、移動で楽をしたいのなら、1回券(検察を押してから1 時間有効)か回数券で十分でしょう。 さあ、また一休憩。僕らの休憩は、ビール、ビール。ここのビールってとっても おいしんですよ。カッフェ?、多分、パブだと思うけど、至るところにある屋外 のテーブルのところで、一息ついて、また移動。今夜のディナーは何にしようか といわくつきのイロ・サクレ地区のレストラン街を物色。狭い路地に各店ともテー ブルをここぞとばかりに出し、ベルギー自慢の魚介類のテンコ盛り料理が沢山出 されてた。地球の歩き方にもあったけど、ここ、ぼったくりが多いそうです。店 名も分かっていたし、当然、怪しい日本語で話しかけてくる店は全部、パス。 何度も歩きまわり、何往復もしたあと、目的のレストランへ。名前忘れてしまい ましたが、フランス語のメニューしかないところで、すっごく雰囲気良かったで す。メニューが分からないので、オーナーに英語で希望をいい、オーダーを取り ました。僕は、ムール貝のワイン蒸し 1 kg(さすが、うのきさん、と思わない でください)、うちの奥様は、魚介類のスープ(これがまたいい出汁でてうまい んだぁ)を頼み、ベルギー産のシーフードを堪能しました。これに、ビールも頼 み、合計金額が2000 BF(約5千円)つーんだから、安いよね。 はじめ、1 kgのムール貝が鍋いっぱいにテンコ盛りで来たのには驚いたけど、けっ こうすんなり自分の胃袋に収まったのには驚いちゃった。ムール貝も、フォーク ではなく、貝殻を使って挟むように食べ、気分は(エセ)ベルギー人。気分的に、 おかわりしようかと思ったけど、貝って以外にお腹を壊しやすいので、諦めまし た(以前、牡蛎であたった経緯があるため)。しかし、自分らの食欲には毎回驚 かされちゃいます。食べ歩きが旅行の目的だってのもあるけどね、食べすぎだよ ね。旅費の半分は食費なんじゃないかってくらいだから… |