★チャリンコを探して3千里 (2000年9月6日) |
今日は、2人にとって、こっちで重要な脚になる乗物を買いにでかけた。
そう、自転車である。毎日、自宅と街の中心街まで徒歩1時間近くはさすがにこ
たえるので、自転車を購入しようということになった。もちろん2台である。
しかし、1年しかここにいないことからそんなに立派なものを買おうとは思って
いない。ましてや新車を購入したら、盗難の多いここイギリスではとっても心配
なのでそれはやめることにした。かといって中古にして、変なチャリに乗るのは
いやだし、できれば通勤を快適にするものがいい。
わがままな話かもしれないけど、現実問題としてはこういう要求になる。
そこで真っ先に思い浮かんだのが、マウンテンバイクもどきの中古車である。
まずは、中心街に向かうときにいくつかある自転車店を覗きながら街に向かうこ
とにした。
まずは1軒目。ここは新車/中古車とも扱っているみたいで、店先にけっこうな台 数を置いていた。中古はどれも£100を切っていて、予算内である。 しかーし、どれも望みのサイズではない。思いっきり子ども自転車みたいなマウ ンテンバイクとスポーティーな21段自転車などである。僕はこれでもいいが奥様 ご希望のものが見当たらない。まずは様子見なのでこの店は情報だけインプット して次の店に向かった。ちなにみ新車もみてみたが、どれも立派なもので高かった。 金額にして、ゆうに£200を越えていた。 次の店は歩いて2分のところにあった。ここは店が滅茶苦茶汚いのだけど、店 先には新車が5台ほどおいていた。「あーー!!」と第一印象で気に入った自転 車が2台見つかった。1台£80、2台で£160。ただ新車というのがネックだった。 安いけど、新車ということで盗難にあったりしないかな(つまり目をつけられな いかな?)と心配になった。店主に話を聞くと、これは新車ではなく、スクラッ プ品などを集めて作った新古車なんだそうな。どうりで安い訳だ。 でも見栄えもいいし、とっても気に入った。 店主に再度話を聞いて、他に中古車はないか聞いてみた。そうすると汚い店の 中に案内された。 これとこれと、あとこれを修理すれば売るぞ!という。 うーーん。どうしよう。見栄えがとっても悪い。第一印象がどうしても悪い。 しょうがないので、ここも情報だけインプットして他の店にいった。 歩くこと30分。City Centreに到着した。実はここにはマーケット街があり、中 古自転車屋さんがある。迷わずここに向かった。 しかーーし、どれも汚いーーいものばかり。これで商売が成り立つのか? でも安いからみんな買って行くんだろうなぁ。ここは情報もインプットせずに他 の店に向かった。こんな調子で他5軒ほど店をまわったが、どこでもいい自転車 には巡り合えなかった。 どうしようかと2人で相談した。結論はやっぱり2軒目で巡り合った自転車。 安いし、きれいだし。ただ盗難に逢わないか、それだけが心配だった。 自宅への帰り道、再びさっきの店に寄る。店主が顔をだし、決めたか?と聞く。 うーん、と腕組みをして店先にある気に入った2台の自転車を眺めた。 そこへ、中東アジア系の男性2名がよそよそと寄ってきて僕等が眺めている自転車を 触り出した。 「これは新車か?」などなど質問をし始めた。 「やばい」と思った。まるで目先の彼女をかっさわれる心境になった。 横取りされるのが嫌で、その場で即決して購入することにした。 もちろん、さっきの男性2名はそれを見るなり、そそくさと帰って行った。 2台合わせて、£160。店主に盗難にあうのが嫌だと相談したら、Dロックといっ て日本だとよくスクーターにつける鍵を中古で売ってくれた。ケンブリッジでは このロック、常識らしい。しめて£180。今日はケンブリッジに来て一番大きな 買物をした。 余談ではあるが、翌日、購入した店の前を通ると、自分らと同じ自転車がもう一 台並んでいるのを発見した。早計だったか? |