【導入】
6年生の理科の「物の燃え方と空気」の単元末に,
理科のひろばで,炭づくりがあります。
炭にする物は割りばしがあげられています。
しかし,植物繊維があるものなら炭にできるかもしれません。
そこで,割りばしを含めて6種類の物で炭をつくってみましょう。
かれ葉; ガーゼ; ダンボール; わりばし; たけのこの皮; コーヒー豆
【なぜ炭になるのか】
物が燃えると空気中の酸素を使って二酸化炭素ができることが今までの学習で分かりました。
それでは。酸素が少ない状態で熱するとどうなるでしょうか。
酸素が少ないので,物は激しく燃えません。
ガスコンロで熱しても,酸素が少ないと火はつきません。
物の中に含まれている水や「きはつ」しやすい物が出てきます。
そのあとに炭が残ります。
炭というのは,蒸し焼き(むしやき)で出てきた物なのですね。
【実験計画】
材料を3,4cmほどに切っておく
容器は缶や小さなアルミ容器を使う
アルミホイルで密閉するが小さなあな(3mm程度)をあける
熱するのはカセットコンロを強火2分→中火10分にする
キケン
・窓を開けて外気を入れる
・出てくる煙のにおいをかがない
・やけどをしないように,容器を移動するときには軍手をする
【実験と結果】
下の写真には燃やす前と炭を示します。
【わかったこと】
・炭になると,大きさが小さくなった
・ガーゼが網目を残したままだった
【炭は燃えるのか】
できた炭は燃えるのでしょうか。
真っ黒い炭に火をつけると,ゆっくりと,ともるように火がつきました。
燃えた後に,白い灰が残りました。
【炭に火のつき方】
・かれ葉,ダンボール,たけのこの皮の炭に火をつけると,
火のついたところが曲がった線のように,拡がった。
・ガーゼの炭に火をつけると,直ぐに火が拡がって小さくなった。
・わりばしとコーヒー豆の炭は火がついたところからゆっくり燃えて行った。
【炭のようす】
ガーゼの炭とコーヒー豆の炭を火のつき方を比べると
ガーゼ炭はすき間が多いのですぐに燃え尽きてしまった。
ところが,コーヒー豆炭は固いので中に火が通るまで時間がかかった。
このようすから,炭の材料は中がつまった固い材木を使うと,
火持ちがよい炭ができるだろうと,考えた。
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2019.5.26 作成