太陽に関係した情報
夏休みが終わって新しい単元に入ります。6年生の理科では太陽と月について学びます。
その中でも太陽に関して,あまりよく知られていないので,正しく学びましょう。
太陽は石や岩のかたまりではありません。どろどろにとけたよう岩でもありません。
ガスのかたまりです。ガスといってもいつも使っている都市ガスではなく,水素ガスです。
水素ガスがぎゅーと縮めてかたまったものです。高い温度で,そのガスどうしが合わさると,
核融合(かくゆうごう)が起こり,大変多い量の光や熱を出します。すなわち,太陽は燃えています。
2017年9月6日に,大きな爆発が太陽の黒点近くで起こりました。
これが太陽フレアです。爆発でできた電気を持った大変小さなつぶ(プラズマ)が宇宙に出ました。
これによって磁力(じりょく,大変強力なじ石のような力)がつくられ,プラズマが高速で降り注ぎました。
プラズマの流れによって,電線などに大量の電流が流れます。
大量の電流によって火が出ることが過去にはありました。
今回,そのような被害が報告されていませんでした。
太陽ではこのような太陽フレアやプロミネンス(紅炎)といわれる炎があります。
プロミネンスは太陽フレアとはちがいます。
太陽フレアは、太陽表面において、太陽の自転によって磁場(じ石のようなもの)ができます。
太陽はガスなので,自転の速さがちがっていて磁場がかたまりになって,黒点近くにできます。
磁場はN極からS極へアーチ(橋のようなもの)ができます。
そのアーチ内にたまったエネルギーが急に大きな爆発(ばくはつ)を起こします。
この起こったことを太陽フレアといいます。
プロミネンスは、磁力線の影響によって、太陽表面とコロナの間の部分にガスの層があります。
ガスが、コロナの中でふくらみ,アーチ状になっている部分(物体)をいいます。
もう少し詳しく言えば,
太陽フレアは、爆発と同時にX線などの放射線を出し、
またコロナのプラズマを宇宙空間に大量に出します。「コロナ質量放出」という現象を及ぼします。
この現象に伴って太陽風が乱れ、乱れが地球に到達すると地球の磁気圏に影響を与え、
オーロラ活動などに代表される磁気嵐が発生します。
2003年11月4日にはX28の強さ(近年最強)のフレアが発生しました。
このフレアは地球をかすめました。
それに対して、プロミネンスは太陽フレアのような活動的なものではありません。
プロミネンスの部分の温度は1万度もありますが、
プロミネンスの周囲のコロナは100万~200万度と、プロミネンスの部分より100倍以上の高温になっています。
数日から数ヶ月間の長い時間にわたって、コロナの中にあります。
太陽フレアやプロミネンスについて,NASAが5年間,人工衛星から観測した動画が選択して掲載されています。
4分あまりですが,子どもたちもひきつけられます。
アドレス: https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=GSVv40M2aks
2017.9.26 作成掲載