サーモインクの人工いくら

特徴: この実験は準備や実験に時間がかからない。


準備するもの: 
① 薬品: アルキン酸ナトリウム,塩化カルシウム,サーモインク,食塩
② ビーカー,駒込ピペット,すくい取るための小さな網

製作順序:
1.アルギン酸ナトリウムの水溶液を予めつくっておくとよい。(1%水溶液)
 【注意】 すぐに溶かすためにはゆるく加熱する。
  しかし,粉末が溶けない状態で強く加熱すると部分的に焦げ,
  一瞬に液が焦げ茶色になるので注意すること。
2.この水溶液(100mL)にサーモインク原液(10mL)を加えて,よく混ぜる。
3.塩化カルシウムの水溶液(2%水溶液)をビーカーにつくる。
4.サーモインクをふくむアルギン酸ナトリウム水溶液を駒込ピペットで吸い上げ,
 できるだけ垂直に塩化カルシウム水溶液に一滴ずつ落とす。
 このとき,あまり,水面から離すとキノコ状になるので少し近付けるとよい。
5.できた人工いくらは最初浮いている。時間がたつとしずむので,
 網ですくいとって,水の中へ入れる。

実験: 加熱による色の変化と食塩を加えた時の浮き沈み
 ・最初,空色であるが加熱するとピンク色に変わる。 (写真の 中⇒後)
 ・最初,沈んでいるが,その水に食塩を溶かすと浮いてくる。 (前⇒中)
 ・ところが,これを加熱すると沈む。 (中⇒後)


この様子を写真に示します。

水のあたたまり方を学ぶために使えそう。
ただし,イクラの大きさを小さくする。そのやり方は下記の記載が参考となる。

【参照】 熊本県山鹿市立稲田小学校 教諭 宮崎 清美 先生の考案: 熊本県教育委員会賞受賞
www.higo.ed.jp/center/?action=common_download_main&upload_id=4172

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2017.9.2 初版
2017.9.9 改変