ガラス細工
小学校のガラス製品は種類は多くないが,製造年が異なる。
従って,品質の違いがあるものが混ざっている。
さすがに,軟質ガラスのものはほとんどないが,
硬質ガラスを使っているものが時々ある。
昔は,ガスの燃焼熱が小さくパイレックスガラスを融かすのが難しいことがあった。
現在は,天然ガスを入れてきて,カロリーが大きいので,細工をし易くなった。
通常のバーナーを使って,空気を十分に入れて使って見た。
ガラス管を曲げるのは少し広い範囲を加熱するが,ガラスが垂れるほどにはならない。
ガラス棒を加熱するのに,予熱する必要があるが,1分弱で十分であった。
細工の後,ゆっくり冷やすことも必要である。そのため,火から次第に遠ざける必要がある。
修理して使えるもの:
ガラス細工をするとき,子どもたちの前で行わない。
道具:
ガラス管の切り方
・ 切るところにヤスリでキズを一方向につける
・ キズを向こう側にして軽く両手の親指をそえる
・ 両手をそれぞれ外側に向けて引くようにして切る
ガラス管のエッジを丸くするやり方
・ ガスの炎の遠いところで,丸めるところを徐々に温める
・ 空気をバーナーに入れて,還元炎のそとのところへ徐々に近づける
・ ガラス管を絶えず回しながら,均一にエッジの部分を加熱する
・ ガラスが柔らかくなる前に,黄色の炎が見えてくる
・ なお,ガラス管は斜め上から下へ向けて加熱する
(これは内側のエッジも溶融するためである)
・ 丸めることが終わったら,加熱部分を徐々に炎の外側へ導き,
黄色い炎を立てないように徐冷する
ガラス棒の先端の丸め方
ガラス管で行ったやり方と類似しているが,
急に加熱すると,弾けることがある。
徐々に加熱,徐々に冷却が基本である。
ビーカーなどの欠けたところを丸めるには
ガラス細工用のバーナーが必要であろう。
つまり,火力が問題であるため。
ビーカーなどの修理したガラス器具を子どもたちに使わせてはならない
(理由は,熱歪がかかっているために急な加熱や衝撃に割れるかもしれないため)
なお,ガラス細工用のバーナーがあれば,金魚のエアポンプで空気を送ると,
容易にガラスを融かすことができる。