熟達技能の特徴づけ

Bernstein (1947) は「問題解決の手段としての運動制御」を身体技能と呼びます.身体という高自由度系を制御する本質はその自由度をいい具合にすることだと思われます.とくに,課題の成績に関して「ここは外せない」という要所では,熟達した人ほど運動のブレを抑えると予想されます.この予想をデータから示すべく,本研究では,被験者のボール投げ動作を分析しました.利き手(熟達)と逆の手(未熟)で比較したところ,ボールをリリースする時点で自由度が低くなる,つまり,課題の要所でブレを抑える制御をしている可能性を示しました.

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