Research topics

身体動作から情動の推定へ

人の身体動作から、その人が内的に抱く情動の種類を推定する方法を提案した。言い換えれば、人が他者の振る舞いから“空気を読む”ためにどのようなメカニズムであれば可能であるか理論的・実験的に調べた研究である。既に公開されている身体動作データベース(Ma et al., 2007)を用いて(図1)、その動作から動作主の情動の状態を推定するためのアルゴリズムの開発を行った。さらに、開発後、そのアルゴリズムを検証するために、予備的な認知実験を行った。この認知実験では、被験者10名が、他者の身体動作の一部を見て、その動作主の情動を推定し答える課題が与えられた。実験の結果、3種類の情動の状態を推定した正答率は、10名のの平均で70%であった。一方、開発アルゴリズムを同じ身体動作に適用した結果、平均的な正答率は72%であり、人の推定と同程度の正答率を示した。また、誤答のパタンも人と類似しており、人とモデルの結果を比べることにより、人がどのような情報から情動を推定しているのか、いくつかの示唆が得られた。

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図 1/Figure 1

Modeling Imitation learning/Bodily actions

Imitation of others gives a foundational ground for mutual understanding and efficient learning. I proposed a new model for emotional attribute discrimination from human bodily action in unknown emotional contexts.

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