音楽情報科学輪読会
近年,音楽情報処理に関する研究が次第に活発化しつつあります.国際的には,
International Computer Music Association (ICMC) などの組織が古くから活
動しておりますし,国内においても情報処理学会において音楽情報科学研究会
(SIGMUS)が活動しております.本学においても,いくつかの研究室で音楽関係
の研究が進められているとうかがっております.また,私自身も従来より音楽
情報処理関係の研究を進めており,今後も継続していく予定にしております.
そこで,音楽情報処理に関わる情報と知識の交換の場として,音楽情報処理輪
読会を開催したいと思います.第0回の準備会議で決まった本会の開催方針は
以下の通りです.
- ほぼ隔週火曜日,13時より開催.
- 毎回交代で話題提供.音楽関連であれば,話題は何でもあり.
- 昼食を取りながら,ごく気楽な雰囲気で議論する.
上記の通り,話題はなんでもありです.音楽関連の研究を実際にやっているな
らばその内容紹介でもいいです.こんなことをしてみたい,こんなことができ
ないかというような夢でもかまいません.あるいは,なんらかの文献を読んで,
その内容を紹介するというものでももちろんかまいません.音楽に関連する様々
な情報交換を通じて,互いに触発し合える場とすることができれば良いと考え
ています.
参加希望者は,西本(内線1812, email: knishi@jaist.ac.jp)までご連絡下
さい.会への参加は随時可能です.また,会に集まったメンバーによるバ
ンドの結成なども考えております.研究のみならず,演奏も楽しめればと
思います.さらに,何か新しい楽器などを開発した人がいたら,その実験と評
価をかねて,その楽器を中心とした曲を作曲し,実際に演奏してみることなど
もおもしろいかも知れません.
以上,多くの方々の参加をお待ちしております.
会合の記録
- 第0回(2000年1月27日)
本会の方針,開催予定について話し合いました.
- 第1回(2000年2月1日)
西本のATRでの音楽関連研究を紹介しました.
- 第2回(2000年2月8日)
守山さんの話題提供.音楽における支援では,何を支援して何を支援すべきでないかについて議論しました.
- 第3回(2000年2月15日)
嵯峨山研究室 M2 川上さんによる,HMMを応用した旋律への自動伴奏付けシステムに関する紹介があり,より高度な自動伴奏付けの手法に関する議論と,自動伴奏付け技術の応用に関する議論がなされました.
- 第4回(2000年3月7日)
小長谷研究室 M1 大島さんから,音楽の教授法と上達度の関連に関する研究についての紹介がありました.
- 第5回(2000年3月14日)
嵯峨山研究室 M1 杉本さんから,HMMを応用した,生音からの自動採譜システムに関する研究計画の紹介と,それに関する議論がありました.
- 第6回(2000年5月9日)
杉山研究室 M2 澤瀬さんから,インターネットを利用した音楽配信業界の動向と符号化・圧縮技術および著作権保護技術に関する紹介がありました.インターネットによる音楽配信の業界動向参考URLリスト資料が配布されました.
- 第7回(2000年5月23日)
嵯峨山研究室 M2 吉川さんからの話題提供
- 第8回(2000年6月6日)
小長谷研究室 M2 大島さんからの話題提供
- 第9回(2000年6月20日)
石崎研究室 M2 内宮さんからの話題提供
- 第10回(2000年7月11日予定)
嵯峨山研究室 M2 杉本さんからの話題提供
- 第11回(2000年7月25日予定)
小長谷研究室 M2 村瀬さんからの話題提供