On My Own
オン・マイ・オウン〜ミュージカル「レ・ミゼラブル」より〜

music by Claude Michel Schonberg

「|」で区切られた間が1小節です。「・」は前と同じコードであることを示します。
各コードネーム表記、および「・」は1拍の長さを持ちます。
[ ]は小節番号を示します(【注釈】参照)。コードネーム中の「b」は♭の意味です。


Capo: None Rhythm: 4/4 

[1](intro)
   |Gm・Am/G・|Bb/G・Am/G・|Gm・Am/G・|Bb/G・Am/G・|
   |Bb・Eb6/Bb・|Bb・Eb6/Bb・|Bb・Eb6/Bb・|Bb・Eb6/Bb・|
   |Cm・Dm/C・|Cm・・・|Dm・・・|D7・・・|
[13]
   |Gm・Am/G・|Bb/G・Am/G・|Bb・Eb6/Bb・|Bb・Eb6/Bb・|
   |Bb・Eb6/Bb・|Bb・Eb6/Bb・|Cm・Dm/C・|Cm・・・|
   |Dm・・・|D7・・・|Gm・Am/G・|Bb/G・Am/G・|
[25]
   |Dm・Em/D・|F/D・Em/D・|F・Bb6/F・|F・Bb6/F・|
   |F・Bb6/F・|F・Bb6/F・|Gm・Am/G・|Gm・・・|
   |Am・・・|A7・・・|D・・・|G/D・・・|D・・・|G/D・・・|
[39]
   |D・・・|G6/D・・・|D・・・|D/C#・・・|
   |Bm7・・・|E7・・・|A・・・|A/G#・・・|
   |G・・・|F#7・・・|Bm・・・|Em・・・|(2/4)Em7・|(4/4)A7・・・|・・・・|
[54-68](repeat [39-53])
[69]
   |Bb・・・|Ebm/Bb・・・|Bb・・・|Bb/A・・・|
   |Gm・・・|Gm/F・・・|Eb・・・|・・・・|
   |Em・・・|・・・・|B7・・・|・・・・|
   |Am7・・・|・・・・|C7・・・|・・・・|
[85]
   |F・・・|Bb6/F・・・|F・・・|F/E・・・|
   |Dm7・・・|G7・・・|C・・・|C/B・・・|
   |Bb・・・|A7・・・|Dm・・・|Gm・・・|(2/4)Gm7・|(4/4)C7・・・|・・・・|
[100-114](repeat [85-99])
[115]
   |F・・・|・・・・|F/Eb・・・|・・・・|
   |Dm・・・|Bbm/C#・・・|F・・・|・・・・|(END)


【コメント】
 『レ・ミゼラブル』のために作られた歌の中では特に有名な曲ですね。今回耳コピに使用したのは、92年のTV番組『音楽は世界だ』で島田歌穂が歌った音声です。私はこのミュージカルを見ていないもので、この番組で彼女の歌うのを聴いてこの歌のファンになった次第。
 島田さんは『レミゼ』各国の出演者からの選抜メンバーの一員として、エリザベス女王の前でこの歌を歌ったこともあります。14年演じたこの役を今年で卒業されたそうで、長い間お疲れ様でした。

 先日、金沢のタテマチ通りという繁華街を歩いていたら、BGMにこの曲の英語バージョンが流れてきました。そこでオリジナルの歌詞を知りたくなってネットで調べたところ、日本語とほとんど意味が同じだということがわかりました。ミュージカルナンバーの日本語詞は、劇全体のストーリーを構成する一部でもあるので、可能な限り原詞の意味に忠実に訳さなければならないという制約があるんですね。王様の直訳ロックに近い世界。ただし王様の歌は直訳のぎこちない日本語を無理矢理原曲に押し込めるところが面白かったのに対し、ミュージカルの訳詞には雰囲気を損なうことも許されず、「意味」「自然さ」「字数」の3つの条件をクリアするという大変厳しい要求が課せられているように見受けました。
 例としてこの歌のオリジナル詞(Alain Boublil)と日本語詞(岩谷時子)を、一節だけ比較してみましょうか。上のコード譜では[54-68]小節に当たる箇所です。

In the rain the pavement shines like silver
All the lights are misty in the river
In the darkness the trees are full of starlight
And all I see is him and me forever and forever

雨の 歩道は銀色
川も 妖しく光る
闇は 樹に星明り
みえるのは どこまでも二人だけ


 このように、ほとんど直訳でしかも字数もぴったりです。字数の制約で所々意味のわかりにくい日本語が出てくるのはつらいところですが…。ともあれ、普通の作詞よりも厳しい条件の下で作業されている訳詞者の方には敬意を表さずにいられません。

After 5