橋本研主催セミナー |
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タイトル |
ニューロエシックス:脳科学の倫理と脳科学「者」の倫理 |
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氏名・所属 |
福士 珠美 (独)科学技術振興機構 社会技術研究開発センター |
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日時 |
8月22日 16:30〜18:00 |
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場所 |
コラボ3(知識科学研究科2棟6階) |
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要旨 |
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人間のもつ高度な認知能力(高次脳機能)については、かつては行動を分析することでしか計ることができませんでしたが、1990年代から発展した脳機能イメージング技術(機能MRIや近赤外線分光法(NIRS)などの脳機能イメージング技術を使って脳の活動状態から私たちの考えていることを読み取ろうといった試み)によって、行動分析から脳内メカニズムの解明、その研究成果を利用した新しい産業の展開、というように、基礎から応用の時代へと、変遷の速度をはやめています。 薬や機械によって本来の脳に備わっていない機能を加味したり、や、ブレイン・マシーン・インターフェイスという、脳に電極を装着し、そこから取り出した電気信号によって機械を動かしたり、逆に外部信号を電極を介して脳に送り込んだりする技術が「応用」の例として挙げられます。 21世紀の今、ニューロエコノミクス、ニューロポリティクス、ニューロエデュケーションといった、脳科学の応用技術によって人間の経済行動を予期したり、政治的志向性を調べたり、あるいは教育現場においてよりよい学力や行動・態度を示す子どもを養成することを目的に据えた学問領域さえ作り出されてきています。 このような、従来の医療倫理や生命倫理だけでは対処が難しいのでは?と思われる社会的・倫理的問題が、脳科学研究の現場で、そして脳と関わりを持つ種々の社会現場で登場しつつあります。ニューロエシックスはそのような背景を踏まえて発展してきた新しい学問領域で、「人間のもつ普遍的な倫理・道徳・哲学観などの脳科学的な探究(倫理の脳科学)」と「脳科学の手法や研究成果の社会的な適用における倫理問題の検討(脳科学の倫理)」という二つの側面を持っています。 セミナーでは、ニューロエシックス成立の背景と経過について概説した後、世界の現状と日本で特に問題になっている事例の紹介、およびそれらを踏まえた今後の展望を考察しながら、生命倫理・医療倫理・研究倫理などから学ぶべき知識、そして、脳科学者ひとりひとりに求められる「科学者倫理」とは何か、を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 |
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キーワード |
ニューロエシックス、脳機能イメージング、ブレイン・マシーン・インターフェイス、脳文化人 |
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