ケース(casework) を取り付け後、接着剤が完全に乾燥したら、よく研いだカンナで 底板(baseboard) を削り、ケース(casework) と面・角を揃える。とりわけ後面に注意を払うこ と。もっとも多く木材を削らなければならない箇所だからである。飾り(moulding) は底板(baseboard) 周囲を覆うとともに底板(baseboard) とケース(casework) のつなぎ部分も覆 う(訳注:写真5参照)。材料は正確に端を成形してあるが、ケース(casework) 部品と 同様、最終的な調節のためにやや長めにしてある。右側部分から始め、 ケース(casework) と同じ順序で接着・固定する。飾り(moulding) を固定するにはマスキン グ・テープが最も便利であろう。(写真5参照)
注記: マスキング・テープを貼る前に、しばらく接着剤が固まるのを待つこと。 そうすれば飾り(moulding) がずれない。
必要ならば細いパネルピンを打って飾り(moulding) を固定してもよい。乾燥したら 表面下へ打ち込み、熱湯を数滴垂すことにより木材を膨張させて穴を塞ぐか、 もしくはプラスティック・ウッド(plastic wood) などで埋める。