ターゲットとする物質変換は、未来型社会実現のために不可欠である資源・エネルギーの高度活用に関わる官能基変換です。
例えば、地球上に無尽蔵にある酸素や水を用いる炭化水素類の高選択的酸化反応などを研究対象とします。
そのため、酸素・水の活性化能やC-H結合活性化能を示す触媒成分(活性点)を、 それぞれの機能が最大限に発揮され、しかも協奏的に働くことのできる固体表面を創製します。<図1、2>
ここでは、活性点の配列や界面ナノ構造をも制御する新たな触媒調製法(nano-weaving) の開発が鍵となるため、本学ナノマテリアルテクノロジーセンターや大型放射光実験施設(SPring-8)
での光と物質の相互作用を利用する最先端の分析方法を駆使して触媒活性点の原子レベルでの構造・配列を 明らかにします。<図3>
さらに、次世代の機能性触媒材料として注目されている金属ナノ粒子の生成過程を、 時間分解X線吸収分光法にて追跡・解明し、ソフトケミストリーの手法に基づき粒子径や形、
表面酸化状態をも同時に制御するナノ粒子触媒の調製へと挑戦します。
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