I 641 組み込みソフトウェア工学 担当: 岸 知二

 
 

【目的】

・ソフトウェア開発の知識あるいは経験はあるが、組込みソフトウェアについて初めての人に、組込みソフトウェア開発に必要な知識や技術の体系を紹介する。

・組込みソフトウェア開発の経験はあるが、その知識や技術を再整理したい人に、ソフトウェア工学の観点からそれらを体系的に捉える視点を紹介する。

・今後重要となる新しい技術とその可能性について検討する。

 
 


【内容】

組込みソフトウェア開発に必要な知識や手法を、ソフトウェア構造、プラットフォーム、開発技術の観点から、ソフトウェア工学の視点で体系的に整理・検討するとともに、今後活用が期待される最新技術の可能性と活用について議論する。

 
 

【教科書】  資料配布

【参考書】  講義において随時紹介する。

 
 

【関連】  プログラミング、オペレーティングシステム、ソフトウェア工学に関する基本的な理解を想定。

【講義計画】

1.イントロ:組込みソフトウェアの定義、背景、課題・問題の概観

2.基本概念:組込みソフト、ハードなどに関する必要な概念の説明

3.組み込みプログラムの基本:割り込みの基本概念、共有データ問題、基本的なプログラム構造

4.リアルタイムOS:リアルタイムOSの基本、リアルタイムOSを利用したソフトウェア

5.ソフトウェア設計の基本:モデリングの基本、状態遷移設計、オブジェクト指向設計

6.ソフトウェアアーキテクチャ:アーキテクチャ設計・評価、アーキテクチャパターン

7.再利用・プロダクトライン:主要な再利用技術、プロダクトライン開発の概要

8.形式的手法の適用:モデル検査技術、設計検証への適用

9.アスペクト指向技術:アスペクト指向ソフトウェア開発の基礎、モデリングへの適用

10.まとめ:ライフサイクル、開発環境、今後の展望 

(上記は項目を示すもので時間配分を示すものではありません)