





|
研究室配属に関するQ&A |
芳坂研究室のQ&A集です。研究室選びの参考にして下さい。
・研究内容に関して
・研究室行事に関して
・研究室に関して
・卒業後の進路に関して
研究内容に関して
Q: これまで遺伝子操作や有機合成をやったことがないのですが、大丈夫ですか?
A: 大丈夫です。研究室配属後はまず、マニュアル及び研究室のメンバーの指導に従って、非天然アミノ酸を導入した人工タンパク質の合成を一通りやってもらいます。その過程で、アミノ酸誘導体の有機合成、tRNAやmRNAの合成、無細胞タンパク質合成、タンパク質の活性評価などの実験手法が修得できるようになっています。その後、各自の先端的な研究テーマを開始してもらいます。ただし化学系もしくは生物系以外から来られる場合は、もう少し基礎的な実験操作の練習をしてもらうかも知れません。
Q: 4塩基コドンが非天然アミノ酸に翻訳されると、読み枠がずれてその後ろが正しく翻訳されないのではないですか?
A: 非天然アミノ酸を導入するためには、mRNA上で導入したい部分の3塩基のコドンをあらかじめ4塩基コドンに置換しておきます。そうすることで、狙った部位に非天然アミノ酸を導入することができ、またその後ろの配列も正しく翻訳されるようになります。逆に、4塩基コドンに置換した部分の始めの3塩基が天然のアミノ酸に翻訳された場合は、後ろの読み枠がずれて、やがて現われる終止コドンによってタンパク質合成は途中で停止します。そのため、非天然アミノ酸が導入された場合のみ、完全長のタンパク質として得られることになります。
研究室行事について
Q: 研究室での論文紹介、研究報告会はどのように行われるのですか?
A: 論文紹介(雑誌会)は週1回行ないます。関連分野の研究論文を選んで、要点をA4で5-6枚程度にまとめて発表してもらいます。1人当り半期で3回程度担当してもらいます。論文の読解能力、論理的な文章の書き方、効果的な発表の方法、専門分野の知識、優れた研究者の戦略など、この機会を通じて非常に多くのことを学ぶことになると思います。
また、研究報告会は月に2回程度全員で行ないます。
Q: 学会発表する機会はありますか?
A: もちろんあります。テーマにもよりますが、分子生物学会、日本化学会、生化学会、蛋白質科学会、核酸化学シンポジウムなどで発表しています。
研究室に関して
Q:芳坂研ってどんな研究室ですか?
この質問には岡山大学宍戸研究室で芳坂グループだった方に答えてもらいました。
A1: 学んだり実験するのによい環境
その1 雑誌会:論文を探す、読む、人にわかりやすい文章を書き説明するなどの力がつく。
その2 実験:与えられるテーマが良いので、頑張れば結果がどんどん出てきて楽しい。分からないことがあれば先生や先輩に教えてもらえるし、設備が充実しているので困ることがない。
A2: 私は昨年度、岡山大学宍戸研究室の芳坂先生のグループで研究をしていました。現在も、芳坂先生の指導を受けながら実験を行なっています。私は、4塩基コドン法に興味を持ち芳坂グループを希望しました。実際の実験では、遺伝子工学的手法はもちろんのこと有機化学などの化学的な知識も必要となり、研究を進めるにつれて化学から生物まで幅広い知識を身に付けることができました。研究生活はもちろん大変なこともありましたが、全体を通しては有意義に研究を行うことができました。それも研究報告の際などに、実験のこと、分からなかったことなどを的確にアドバイスしてくださった先生のおかげだと思います。研究設備も充実しており、実験をスムーズに行えました。先輩方も親切に相談にのってくれて、日々の実験を進めるにあたり助けていただきました。また、雑誌会(論文紹介)では先生や先輩から鋭い質問が来るので発表者は論文の内容をしっかりと理解しておかなければなりません。ただ発表するだけでなく、他の人が理解できるように工夫する必要があります。自分が担当するときは大変ですが、その分、学ぶことは多いと思います。雑誌会を通じて、論文の読解能力、論理的にまとめる力などが身についていることを実感しています。最後に芳坂研では、やる気のある人であれば、有意義でやりがいのある研究が行えると思います。
A3:
・芳坂先生を中心としてみんなでまとまる研究室
研究室に所属している人が先生を尊敬しているので、自分が行っているテーマに自信をもって取り組むことができる(これは重要)。そして、実験においても雑誌会における発表においても困ったり迷ったりしたら先輩を始め先生にアドバイスをもらうことができる。
・自分の能力を高めることができる研究室
論文のまとめかた、発表の仕方、実験の進め方など今まで経験したことないことを身につけることができる。
・行事が多く楽しい研究室
実験や論文発表のようなことだけでなく、新入生歓迎会や打ち上げなど楽しい行事もありメリハリがあると思う。
A4:
実験: とにかく与えられるテーマが面白く、実験の楽しさが十分実感できます。
論文発表: 先生をはじめとして多くのアドバイスを頂くことができ、読解力および発表する技術を身に付けることができます。今後学会発表を行う上でも十分な力を身につけることが出来ます。
その他行事: 研究室では見ることの出来ない先生の別の一面がみれるかも・・・。
卒業後の進路に関して
Q: 卒業生の進路について教えて下さい
A: 修士2年生の進路は、化学・バイオ・製薬関連企業への就職、および進学です。就職活動は研究の大きな妨げにならない範囲で行なってもらっています。
その他、質問のある方はメール(hohsaka jaist.ac.jp)等でどうぞ。
|
|