Last Updated 2003,5/2
*************************************************** 平成14年3月修了生戸田猛夫 (現 ローム(株))さんからのアドバイス ********************************************** 社会人一年目から大学院生へのアドバイス。会社に入れば、次から次へと仕事が回ってきて資料が溜まります。 何処に居ても言えることですが、要領よくこなし、同時に整理整頓をしていかなければ机の上が込み合ってきます。 会社では、そういった所も評価の対象になるので、学生の頃から整理整頓を 心がけてください。 また、仕事には期限というものがあります。 例え仕事自体がうまくこなせても、時間が掛かりすぎていてはあまり大した成果とならない場合が多々あります。 あまり夢のある話ではありませんが、知識や論文を作製する能力がある人間でも、上記のことが出来ず、雑用のような仕事ばかり押し付けられるような人物が大勢います。 学生のうちに、知識やそれを得るための習慣を身に付けるのも大切ですが、すぐに社会人になるという自覚を持って、今のうちから心がけて生活していって下さい。 以上 |
平成14年3月修了生 三好誠二 (現 三洋電機(株))さんからのアドバイス ********************************************** 新入生のみなさんこんにちは。堀田研究室7期生の三好誠二です。私は半導体の研究がしたくてJAISTに入学しました。入学してすぐに研究室訪問を 行うのですが、その時訪れた先生の人柄と研究内容に興味を持ち、堀田研究室への配 属を希望しました。 配属を希望する前から、私の周りでは「堀田研究室は厳しいらしい」という噂があり ました。しかし私はあまり気にとめていませんでした。しかし実際、研究室に配属後 、輪講や報告会に出席し自分が発表するようになるとその厳しさを実感しました。私 は大学でも半導体の研究室で勉強していたこともあり、半導体のことを少しは知って いるつもりでした。しかし報告会や輪講では常に「なぜ、どうして」ということを問 われ続け、これまで深く考えていなかったため、やり直しや考え直しの「宿題」をよ く出されていました。はじめの頃は、先生から宿題を出されるたびに「なんでそこま で考えないといけないんだろう?」という反発心さえ抱いていました。それは実験を 行う前にも「なぜそれをやるのか?」ということを常に考えさせられました。 しかし、この考え方は社会人になった今重要だと改めて感じています。会社は学校 とは違い、分かっていなければ分かっていないで、親切にわざわざ教えてくれる人は いません。聞けば教えてくれる場合もありますが、ほとんどの場合は自分で考えなけ ればなりません。その時、本質を考えずに闇雲にやったのでは失敗を繰り返すだけな のです。常に「なぜ」ということを意識して研究をすることは、社会に出たときにき っと必要になる考え方だと思います。研究室にはいって実験をする前には「なぜこの 研究をやるのか」ということを考えて欲しいと思います。私ももっとそのことを考え て実験や輪講に取り組めばよかったと後悔することがあります。 あともう一つアドバイスできるとしたら、決してあきらめないことを身につけても らいたいと思います。失敗したときや物事がうまくいかないときは必ずあります。あ きらめてはそれより先には進めなません。私は研究の中で何度も装置が故障して修理 をしました。そのたびに実験はできなくなり、焦りといらだちで何度もくじけそうに なりました。しかし先生や一緒に実験をしている人たちのアドバイスなどのおかげで 何とか実験を投げ出すことなく、やり遂げることができました。これは大きな自信に つながりました。 最後に、悔いの残らない学生生活を送ってもらいたいと思います。一生懸命頑張っ ている人には先生方も熱心に指導してくれます。2年間を決して無駄なものにしない よう頑張ってください。 |
北川 昌秀 (現 宮丸精密金(株))さんからのアドバイス ******************************************************** 皆さんは、そろそろ研究室選びを意識していると思います。皆さんも気になって いるかと思いますが、最初に堀田研究室の雰囲気について話しますと、堀田研究室で はきちんと研究を行うということをモットーにしております。どの研究についても途 中で投げ出さず、最後までやり遂げようとする姿勢が見られます。報告会で研究にお いて問題が起こり行き詰まると必ず先生は次にどうやって問題に対処していくのかと 問います。研究者ならば当然だとは思いますが、常に前向きに向上心をもって研究に 取り組んでいます。次に、僕自身社会に出て日が浅いのですが、社会に出て感じたこと等について話しま すと、実は僕は出身学科が電気、電子ではなく材料工学科(金属工学科)出身であり、 さらに現在の業務内容も、プラスチック成形金型の二次元設計又は、三次元モデルの 作製を行っております。他分野の出身で他分野へと就職しました。これには、地元就 職を希望していたため、職種が絞れなかった事などちょっとした理由がありました。 正直言って修士で学んだ専門分野から離れるのは残念でした。しかし、大学院修士は あくまでも人生の一つの通過点であるとも多少強引ですがそのように考えました。当 然、専門分野が違うと苦労すると思いました。実際のところそうですが、しかし学生 時代と社会人とで専門分野が違うのは多々あることです。むしろ、そこで努力して成 長していくことが必要だと感じています。常に前向きに向上心をもって仕事に取り組 む気持ちが必要だと、研究者ならば当然の考え方ですがひしひしと感じてお ります。 まだまだ、社会に出て見識が狭いのですが僕なりに感じたことについてのべさせてい ただきました。 ********************************************** |