Last Up Date April 25, 2000 by Yasu
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i) パルスレーザーによる堆積アモルファスSiの溶融結晶化 | ||
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ビームの入射角θiとビームの波長λにより周期幅L=λ/(1-sinθi)が定まる。周期構造はビームの電界ベクトルに垂直な方向に、表面に形成される。これは、レーザー照射によって試料表面上に周期Lの光強度分布、すなわち温度分布が発生し、それに対応して材料表面が溶融固化してできたものとと考えられる。 この現象のメカニズムはまだ明らかとはなってないが、入射光と散乱光との干渉などというモデルが提案されている。
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前述の高コヒーレント直線偏光レーザービームがもたらす周期的温度分布を用い、Pyrex基板上に堆積したa-Si膜を縞状に加熱する。パルス間に溶融した膜は再結晶化するが、その時、光強度の低い低温部から結晶化が始まるため、高温部に向かって結晶成長することとなる。 その結果、高温部で、成長してきた粒子同士が衝突するため粒界がストライプ状に制御される。 | |
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図中のグラフは、白線矢印の凹凸差を測ったもの。 | |
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周期的な光強度分布が、結晶核の発生位置を制御できなかったため、粒界の位置もそれに伴いランダムに形成されてしまっている。 | |
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誘導された周期的光強度分布に従って膜が結晶化したため、おおまかに周期幅550nmの粒界が形成されている。これにより、粒子が比較的大きく結晶化しているのがわかる。しかし、細かく見ると、まだ縦横に粒界が走っており、完全に結晶化過程を制御しきれているとはいい難い。これらは、これからの課題となる。 | |
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