マテリアルサイエンス研究科セミナー 杉山弘教授(京大院理)
日時:平成19年11月30日(金)15:00~17:00
場所:知識科学研究科講義棟 中講義室
講演題目:「DNAを分子標的とした薬剤の設計」
講演要旨:
30億塩基対からなるDNA塩基配列の中には我々が生きていく上で必要な遺伝情報がすべて書き込まれている。がんや様々な疾病はDNAの変異やそれに伴った発現以上が原因となっている。特定の遺伝子の発現を人為的に制御することができれば、数百種類あるといわれている様々ながんそれぞれに対して効果を示すテーラーメード抗がん剤を作り出せる可能性がある。これまでのゲノム創薬ほとんどが蛋白やmRNAを標的にしたものに限定されており、DNAに直接作用する設計はほとんど試みられていない。本発表ではゲノム創薬の新しい方向性を探る「DNAを分子標的とした薬剤の設計」について紹介する。