第5回野島久雄賞(日本認知科学会)

日高が野島久雄賞(日本認知科学会)を受賞いたしました。

以下日本認知科学会メーリングリスト(2017/09/05)より抜粋です。

[受賞の言葉 (認知科学/ J-stage)]

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日本認知科学会第5回野島久雄賞選考結果のお知らせ

2017年 9月 5日
原田悦子(選考委員長)楠見孝・伝康晴・安村通晃・新垣紀子

日本認知科学会野島久雄賞選考委員会では,2017年3月31日までに認知科学会会員から推薦された複数の候補者の研究内容について慎重に検討を進めました.その結果,以下の2名を第5回野島久雄賞に決定いたしました.
来週,金沢大学で開催される日本認知科学会第34回大会の「初日」にあたる9月13日(水)の午後に,表彰式,ならびに野島賞報告セッションを行う予定ですので,みなさまぜひご参加ください.

野島久雄賞

日本認知科学会第34回大会プログラム
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第5回野島久雄賞受賞者

鹿子木 康弘 氏
所属  NTTコミュニケーション基礎科学研究所/日本学術振興会特別研究員
研究テーマ  乳児の社会的認知に関する研究

授賞理由
鹿子木氏は,人間が他者と相互作用していく上で基盤となる社会的認知能力の起源を解明するために,乳幼児を対象とした発達認知科学的な実験研究を精力的に進めてきた.アニメーション刺激を用いた実験手法ならびにその論理の構築は,人のコミュニケーション能力に関する発達的な認知科学研究として卓越したものである.今後さらに複雑・多様なコミュニケーションにおける生来的な性質の解明を進め,発達支援や教育,人ーロボット間コミュニケーションにかかわる研究へと展開することを期待して野島久雄賞を授与する.

日高 昇平 氏
所属  北陸先端科学技術大学院大学
研究テーマ  言語獲得や意図推定に関する計算論的モデル

授賞理由
日高氏は,幼児が言語を獲得する過程について、計算論的なモデルを構築し、行動実験データやコーパスデータを用いて実証的に検証する研究を精力的に進めてきた.言語獲得や意図推定に関する革新的な計算論的モデルに立脚した業績は,人間のコミュニケーション過程への認知科学的アプローチとして卓越したものである.今後,より広い範囲の認知科学領域の研究者と交流しながら,複雑なコミュニケーション過程のモデル化へと研究を展開することを期待して,野島久雄賞を授与する.


— 以下大学広報HPより転載

野島久雄賞は、野島久雄氏の遺志を引き継いで認知科学を発展させるために、野島久雄氏の研究分野である人と人、人とモノ、モノを介したネットワーキングにかかわる領域で、「面白い!」と思える卓越した認知科学的研究を行った40歳以下の若手・中堅研究者を顕彰することを目的としています。

日本認知科学会奨励論文賞は、論文誌「認知科学」(日本認知科学会編集委員会)に掲載された論文の中から、奨励すべき論文を顕彰する賞です。

【野島久雄賞】
■受賞年月日
平成29年9月13日

■受賞にあたって一言
今回、野島久雄賞の栄誉にあたり、これまで私の研究の発展にご協力をいただいた、共同研究者、実験参加者、学会関係者の皆様、友人、そして私に研究の自由を与えてくれる家族に深く感謝いたしたいと思います。

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