1.開催の主旨
情報技術の進展は教育・学習のパラダイムを大きく変えようとしています.例えば,初等中等教育における知識伝達・知識獲得型の教育・学習から知識創造・知識構築型の教育・学習への能力観・評価観の変化です.そして,これらの能力の育成・評価を実現するための様々な研究・開発・実践が行われています.では,高等教育,特に大学進学時においてこれらの能力はどのように測定され評価されるべきなのでしょうか.またその方法論にはどのようなものがあるのでしょうか.
このシンポジウムでは大学入試に焦点を当て,情報化時代における新しい能力観・評価観に基づく学力・能力をどのように測定し評価するのかを理論・実践・技術,そして大学,資格試験,高校の多角的な観点から議論を行います.
2.開催日時
2004年8月2日(月) 午前10:30〜午後6:00 (受付開始:午前10:00)
3.会場
聖心女子大学構内 宮代(みやしろ)ホール 【構内は全面禁煙です!】
〒150-8938 東京都渋谷区広尾4-3-1 (http://www.u-sacred-heart.ac.jp)
※ 当日の会場連絡先:聖心女子大学 永野和男研究室(電話 03-3407-5875)
4.内容
A.午前の部(招待講演)
(1)『IT技術を用いた新しい試験方式への展望』
池田 央(日本テスト学会 理事長)
(2)『新しい学力評価と能力評価の理論』
野嶋 栄一郎(早稲田大学人間科学部 学部長)
B.午後の部(講演&パネル討論会)
司会:松居辰則(早稲田大学),西野和典(九州工業大学)
※ 8件の講演に引き続きシンポジウムテーマに関するパネル討論会を行います.
【講演】
(1)センター試験
『情報関係基礎は何を測ったのか?』
植野真臣(長岡技術科学大学),吉村 宰(大学入試センター)
(2)特徴ある大学入試
『プレゼンテーション入試の実施と効果』
永野和男(聖心女子大学)
『AO入試の実施と課題』
對馬勝英(大阪電気通信大学)
『入試業務のナレッジ・マネジメント』
梅本勝博(北陸先端科学技術大学院大学)
(3)資格検定
『デジタルコミュニケーション検定における実技評価』
中村直人(千葉工業大学)
(4)大学入試(2次試験)に「情報」を実施する大学
『「情報」科目の入試ターゲットと方法論』
辰己丈夫(東京農工大学)
(5)インターネット利用(e-Learning,インターネット入試)の支援技術
『e-testingにおける諸問題』
吉川 厚(NTTデータ)
(6)高等学校での対応
『高等学校では何を教えどう対応するのか?』
山上通惠(神戸甲北高等学校)
【パネル討論会】
『情報化時代に対応した大学入試と能力評価』
パネリスト:登壇者全員,指定討論者:永岡慶三(早稲田大学)
5.参加お申込み方法
事前にお申込みいただいた方のみ入場いただけます.
参加希望の方は,メールに「名前」「所属」「メールアドレス」を記入の上,jsise-sympo04@jaist.ac.jp までお送りください.
参加受付人数 :先着150名
参加費(含 資料代):2,000円 当日受付でお支払い下さい.
企画 教育システム情報学会企画委員会(委員長 永野和男(聖心女子大学))
担当&問合せ先 松居辰則(早稲田大学) E-mail: jsise-sympo04@jaist.ac.jp