担当:藤原 正幸
日時:4/7(木) 14:30−
場所:コラボ2
題目:記号コミュニケーション形成過程の解明に向けた脳波位相同期ネットワーク構造の二者間相関解析
概要:言語や記号を用いた人間同士のコミュニケーションに関する近年の研究では,実験記号論という新しい枠組みを用いた方法や
コミュニケーションの神経メカニズムの解明を目指す社会神経科学など,定量的・分析的な研究が進んでいる.しかしながら,
これまでの研究では,記号や言語を用いた二者のコミュニケーションを通じた意図理解や記号接地という動的で複雑な認知過程の
神経基盤は未だ理解されていない.なぜなら,実験記号論では記号コミュニケーションを対象としているが,神経科学的な研究は進
んでおらず,社会神経科学では言語や記号はまだ扱えておらず,脳の局所的な解析に留まっているためである.そこで本研究では,
実験記号論の枠組みでコミュニケーションシステムの形成過程を脳計測し,意図理解や記号接地などの複合的な認知活動を支える
神経メカニズムを反映した脳活動のネットワーク構造自体を二者間で比較することを方法として,脳波の位相同期で表される脳
活動の機能的・実効的結合性の構造が記号コミュニケーションを通じて二者の間で類似してくるという仮説の検証を提案する.

Speaker:FUJIWARA Masayuki
Date&Hour:7 Apr(Thu) 14:30-
Place:Collaboration room2
Title: Correlation Analysis of Phase Synchronization Network Structure using Hyperscanning EEG
for Understanding Formation Process of Symbolic Communication