担当: 田村 香織
日時: 11/27(金) 15:30-
場所: コラボ2
内容: 超越的コミュニケーションの実験記号論的研究
-相手の知らない対象を伝えるコミュニケーションにおける記号システムの意味拡張-

概要: 現在,来週12/1の予備審査に向け発表スライドを作成中です.
論文の章立ては前回のゼミで話したものと同じです.
博論2章では超越的コミュニケーションの成立に関する3つの仮説を挙げています.

仮説1:受け手の知らない対象を伝えるコミュニケーションにおいて,有契的意味拡張(メタファー・メトニミー)が利用される
仮説2:有契的意味拡張は相互仮説形成過程の中で理解され,その過程で記号システムの質的変化が生じる
仮説3:有契的対応付けの強い記号システムにおいて,有契的意味拡張が阻害される

4章の日本語母語話者18ペアを対象とした実験の結果から仮説1と2を,
5章のろう者5ペアを対象とした実験の結果から仮説3を検証するという構成です.
現在,仮説3の説明があまりうまくできずに悩んでいるところです.
cenにも草稿をおいてるので,時間のある方はそちらも読んでコメントいただけるとありがたいです.

Speaker: Kaori Tamura
Date&Hour: 11/27(Fri.) 15:30-
Place: Collaboration Room 2
Title: Experimental semiotic studies on displaced communication