担当:真隅 暁 日時:11/2(月) 15:30- 場所:6Fコラボ3 内容:論文紹介 紹介論文: Genki Ichinose and Hiroki Sayama, "Evolution of Fairness in the Not Quite Ultimatum Game", Nature Scientific Report 4:5104 (2014). 論文入手先: 概要: 最後通牒ゲーム(Ultimatum Game)は,二人のプレイヤーが ある額のお金を分け合う状況をモデル化したゲームである. このゲームに対して,伝統的な経済学は「常に一方に有利な 分け方が成立する」ことを予測するが,一方で実験は「実際 の人間はより公平な分け方する」ことを実証してきた. この実験事実に対し,現在までに「いかにして公平な分け方 を行うプレイヤーが進化し得るか」を明らかにするための研 究が行われており,不平等回避選好,他のプレイヤーの評判, 共感,空間構造などを取り入れたモデルで公平性が進化し得 ることが示されてきた. これに対して本論文では,最後通牒ゲームの繰り返しを考え, さらに,プレイヤーが確率的に行動選択を行うことを仮定し たモデルを提案している.そして,このモデルの進化シミュ レーションを行った結果,評判情報や共感、空間構造といっ た仕組みがなくとも公平性が進化し得ることを示している. Speaker: Akira Masumi Date & Hour: 2 November (Mon) 15:30- Place: 6F Collaboration Room 3 Title: Reviewed paper: "Evolution of Fairness in the Not Quite Ultimatum Game"