担当:外谷 弦太 日時:7/29(水) 13:30- 場所:コラボレーションルーム3 紹介論文:"Evidence for future cognition in animals" 概要: 行動の帰結の予測を用いてさらなる予測を行う「プランニング」は再帰的な操作の一つであり, 自分の研究ではこの計画能力が再帰的統語能力の進化における基盤だという仮説を立てている. これに関し,未来予測や過去回想といった能力は「メンタルタイムトラベル」という名称で知られ, 1990年代から心理学者や動物行動学者によって研究がなされてきている.今回は動物がヒトと同じように メンタルタイムトラベルを行うかという問題に対して,諸々の動物実験から得られた結果をまとめ, 考察を行った論文を紹介する.筆者らは,鳥やラットを対象とした餌の取得実験や,霊長類を対象とした 道具使用実験などを証拠として動物にもメンタルタイムトラベルが存在することを主張している. 現在から離れることや行動の計画を立てることは,田村さんや金野さんの研究とも結びつくと思われます. レビュー論文ですが実験の内容が多く載っているのでロジックを構築する練習に適しているとも考え選択しました. 書誌情報: William A. Roberts, "Evidence for future cognition in animals", Learning and Motivation, volume 43, 169-180, 2012. PDF:https://www.prospectivepsych.org/sites/www.prospectivepsych.org/files/pictures/Roberts_Evidence-for-future-cognition-in-animals.pdf Speaker: Toya Genta Date&Hour: 29 July. (Wed.) 13:30- Place: Collaboration room 3 Title: "Evidence for future cognition in animals"