担当:金野 武司 日時:7/3(金) 15:30- 場所:コラボ2 内容:記号コミュニケーションシステムの形成における 先行的な行動価値修正メカニズムの役割について 概要: 私はこれまで,人が行なう記号的なコミュニケーションがどのような メカニズムで成り立っているのかを調べるために,人工的な言語を作る という課題を組み入れた認知実験を行なうとともに,人の行動特性を 再現する計算モデルの構築に取り組んできた. この取り組みの結果として,記号的なコミュニケーションによって 調整課題を解くような状況においては,記号の意味を推論するだけでは 不十分であり,かつその状況で具体的に必要とされるのは,メッセージ から推定された意味に基づいて状況の変化をシミュレートすると共に, その結果に従って事前に自身の行動価値を修正する仕組みであることが わかってきた. この仕組みがあることで,人は記号によって自分の行動を相手に信じ させることが可能になるのであり,さらには嘘のような誤った情報を 成立させる要因にもなるのではないかと考えている.論理的な飛躍が ありそうな主張に関して,皆さんと批判的な議論をしたいと考えて います. Speaker: KONNO Takeshi Date&Hour: 3rd July (Fri) 15:30- Place: Collaboration Room 2 (5F) Title: The role of proactive modification of behavioral values in formation of symbol communication systems