担当:外谷 弦太 日時:6/26(金) 16:30- 場所:コラボレーションルーム2 紹介論文:"Neural correlates of Early Stone Age toolmaking: technology, language and cognition in human evolution" 概要: 道具製作の開始と共に人類の脳容量増加が始まっているという事実は広く知られているが,両者の相関関係をはっきりと示した結果はなかった. この研究では,石器製作の匠を対象とした実験中の脳活動パターンから,階層構造をもつ道具製作と言語使用との間に機能的同一性を見出し, プランニングのような目的志向行動を可能とする一般的認知能力の進化が言語創発の背景としてあったという示唆が行われる.筆者らは この結果を,道具製作,集団レベルの脳の側性化,脳容量の増大,言語の創発といった現象を繋げる共進化仮説を支持するものだと述べる. 外谷が考えている道具製作を通した階層構造生成能力進化のシミュレーションにとってクリティカルな研究であり,また言語と道具製作と 脳の関係に関する知見も豊富に引用されているためこの先かなりお世話になることが予想される.研究背景にもモデル設計の裏付けにも 使えそうなので齟齬なく理解しておきたい.ご協力よろしくお願いします. 書誌情報: Dietrich Stout, Nicholas Toth, Kathy Schick & Thierry Chaminade, "Neural correlates of Early Stone Age toolmaking: technology, language and cognition in human evolution", Phil. Trans. R. Soc. B, volume 363, pp. 1939-1949, 2008. PDF:http://rstb.royalsocietypublishing.org/content/363/1499/1939.short Speaker: Toya Genta Date&Hour: 26 Jun. (Fri.) 16:30- Place: Collaboration room 2 Title: "Neural correlates of Early Stone Age toolmaking: technology, language and cognition in human evolution"