担当: 外谷 弦太 日時: 11/7(金) 16:00- 場所: コラボレーションルーム3 内容: 階層構造生成能力の進化シミュレーション 概要: 言語コミュニケーションの特徴の一つに,語が階層的かつ回帰的に構成されるという点が挙げられる. 意味や意図の曖昧さを生んでしまうこの特徴は,正確な情報伝達に適していないため,言語進化には コミュニケーションとは異なる側面の適応性があったと考えられる.本研究では道具製作をはじめと する物体操作が階層構造生成能力の前駆体であるという仮説を採用し,その可能性を明らかにするための 進化シミュレーションを行った.結果,より多様な道具を作ることが生存に寄与するという適応度の 設定において,回帰的操作であるサブアセンブリ戦略を使用するエージェントが出現しやすいことが わかった.また今回は,エージェントに記憶コストや操作コストといった生理的・物理的制約を加えた 場合や,道具の適応度分布を変えた場合に関して,これらのパラメータが回帰的操作の出現にどのような 影響を与えるのかも調べたので報告する. 前半はHBES-Jでの口頭発表を見据えた説明を行います.後半はこれから追加で調べるパラメータを いくつか検討したので,それについて説明します. Speaker: Genta Toya Date&Hour: 11/7(Fri.) 16:00- Place: Collaboration room 3 Title: Evolutionary simulation of hierarchical structure generating ability