担当:下川 剛生
日時:7/19(金) 16:30-
場所:コラボ3
内容:論文紹介

紹介論文:
"Unfixing the fixed pie: A motivated information processing approach to integrative negotiation"

論文入手先:
http://dare.ubvu.vu.nl/handle/1871/17598

概要:
今回のゼミでは交渉における固定パイ認識と説明責任に関する論文を紹介します。固定パイ認識とは
「自分の損は相手の得」と考える交渉における代表的なバイアスです。説明責任は本論文中では、
交渉後になぜその戦略を選びなぜその様な発言をしたのかなどの交渉プロセスを後で話してもらう
責務があることを表しています。この分野ではsocial mmmotivationとnondirectional motivationの
交渉における影響の研究が多くなされていて、本論文でも実験を通してその点について言及しています。
本論文では説明責任が固定パイ認識の減少に有効であるという結果を導いていて、さらにその説明責任が
交渉中の情報の扱い方に対してどのように作用しているかを追加実験で検証しています。

本論文では交渉者の固定パイ認識の変化を定量的に分析しています。自身の研究でも交渉者の認識の変化を
分析する必要があるため参考になると思われます。また、本論文の説明責任やその他条件の違う群での
実験結果の違いは、実験作成のインストラクションを考える上で重要だと考えています。