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情報科学研究科セミナーのお知らせ

For the information in English, please see the bottom of this message.
             
                        平成19年 2月16日

  関係者各位

                           総 務 課 長

      情報科学研究科セミナー(第9回)の開催について

 来る2月20日(火)に、下記のとおり情報科学研究科セミナーを開催します。
つきましては、多数の皆様にご参加いただきたく、セミナーの案内を申し上げます。
 本セミナーに関しましては、参加申し込み・予約などは必要ございませんので、
直接、会場にお越しくださいますようお願いいたします。

                   記

1.日時    平成19年2月20日(火)13:30~15:00

2.場所    知識科学研究科講義棟2階 中講義室

3.講演題目  「非同期リアルタイム処理~デヴィット・カトラーの見果てぬ夢~《
       
4.講演者   工学院大学情報学部
        教授  小野 諭 氏

5.講演要旨
    本講義では、並行性(Concurrency) をもつリアルタイム処理について、開
   発経験談を交えながら、記述モデル、デザインパターンなどをサーベイする。
    近年、シングルCPUのクロック上昇が行き詰まり、マルチコア化が進展して
   いる。また、Linux, Windows などの商用汎用(非実時間)OSは、こうしたハ
   ードウェアの特徴を生かすため、SMP(対称マルチプロセッサ)対応と、カー
   ネルマルチスレッド化が積極的に行われている。
    本講義では、このような汎用OSに、SMP対応のリアルタイム機能拡張を行う
   手法について、機能要件、統一した記述モデル、典型的なデザインパターン、
   開発事例にもとづく留意事項などを説明する。記述モデルとしては、多重コン
   テキスト、非同期、非逐次化の3つを特徴とするオブジェクトモデルを用いる。
   このモデルは、SMPできわめて効率よく実装でき、また、高いスケーラビリティ
   により高多重度・高速ネットワーク処理が容易、さらに計算のキャンセルや
   電源障害などの非同期イベントの正確な制御が可能など、高性能・高信頼な
   実時間処理記述において、大きな利点を持っている。
    この記述モデルは、古く1970年代に開発された DEC社RSX-11, VAX/VMS
   などの実時間OS,汎用OSにおいて、カーネル実装や実時間組み込みソフト記述
   に採用されたモデルである。その起源は、DECから Microsoft に移り、WindowsNT
   の開発を指揮した David Cutler の発案に基づくものと考えられている。
    本講義では、こうした歴史的背景にさかのぼりながら、通常の Unix, POSIX API
   とは異なる本記述モデルの発展・受難と復活の流れについて、個人的見解を語る。

 
6.講演者略歴
   1982年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
   1982年 日本電信電話公社 武蔵野電気研究所
   1985年 日本電信電話(株) 基礎研究所 
   1999年 日本電信電話(株) 情報流通プラットフォーム研究所 
   2005年 工学院大学 CPDセンター 教授
   2006年 工学院大学 情報学部 コンピュータ科学科 教授

7.担当教員 安心電子社会研究センター 特任教授 小川 瑞史(内線:1247)

8.問合せ先 総務課共通事務室共通事務係 太田(内線:1154)

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We would like to inform you about the 9th IS-Seminar as follows.

DATE: February 20, 2007 13:30-15:00
PLACE: KS-Lecture Room
SPEAKER:Prof.Satoshi ONO
Faculty of Informatics, Kogakuin University
SPEECH: Japanese
REFERENCE: Administrative Services Office (E-mail: s-secr)