連絡会議幹事会第11回会合メモ
日時: |
2008年12月22日
17:00 - 19:30 |
場所: |
北陸先端大 東京サテライトキャンパス |
出席者: |
福山秀敏、中津健之、平尾公彦、川島直輝、香山正憲、赤井久純、榊茂好、
常行真司、三浦謙一、寺倉清之、前川禎通、山下晃一、土井正男、佐藤文俊(加藤代理)、吉田博、中村振一郎、堤精史
賀谷信幸、橋本省二:招待
井上諭一(オブザーバ) |
議題
- 次世代スーパーコンピュータ作業部会報告書(文科省情報課:井上)
- 戦略委員会報告(平尾、寺倉)
- 理研アドバイザリーボード会議の報告(福山、堤)
理研でのワーキンググループの設置(堤)
- 次世代スパコンシンポ2008の報告(中津)
- 以上に関しての議論
- 計算基礎科学コンソーシアムの活動状況(高エネ研:橋本)
- 神戸大学での計算科学教育(神戸大学:賀谷)
- 東京大学での計算科学教育(東京大学:常行)
資料
参考資料1−4
1.次世代スーパーコンピュータ作業部会報告書(井上)
まず、全般的なこととして、報告書(概要版)に基づき、作業部会報告書の内容の説明があった。特に、戦略的利用に関連して、戦略機関、戦略委員会等の設置についての説明があった。また、研究開発や人材育成のために、戦略機関、理研、登録機関で構成される「連携推進会議」にも言及された。
ついで、最近に設置された戦略委員会の構成とその期待される役割、神戸に設置される次世代スパコン施設や戦略機関(分野拠点)の役割、などに関する基本的な考えが紹介された。
- 連携推進会議については、概要版に「理研が中心となり」という文言があるが、本来は理研が連携推進会議の場を設けるということであって、理研が中心となる、ということではなかったのではないか(福山)。
- 作業部会報告書には「理研が中心となり」というように書かれている(井上)。
- しかし、理研が中心というより、構成するものがそれぞれ主体的である、ということが重要(福山)。
2.第一回戦略委員会報告(寺倉)
日時:平成20年12月3日(水) 10:30〜12:30
場所:文部科学省3F2特別会議室
以下のようなコメントがあった:
- 戦略委員会の位置づけ
次世代スパコンの運用に係る全ての事柄について、そのガイドラインなどを検討する立場。(作業部会報告書
p.26, (3) の図を参照)
- 登録機関の設置
遅くとも、次世代スパコン稼働の1年前までに。
- 登録機関の在り方
複数の可能性もあることが、状況を複雑にしている。
具体的役割を明確にしていく必要がある。
- 次世代スパコン運用に関するコメント
海外との連携にも配慮
計算機科学とアプリケーション分野の連携が必要
次世代スパコンを核とした、先端的な研究所の設立
教育・人材育成については、より長期的な視野が必要
異分野間の連携・融合を強力に推進
- 今後の予定
戦略委員会として、2回目から6回目くらいまで、重要分野の有識者からヒアリングを行う。
- 戦略委員会第2回会合は1月9日の17:00−19:00
3.理研のアドバイザリーボードの報告(堤)
以下の2点についての検討が進められている。
・ライフサイエンス分野における課題の検討として
大規模データ解析
細胞機能の定量化研究
・分野連携の在り方
- 理研でも物質材料科学に関する分野の検討も進めてほしい(前川)
- 理研内でも、計算機科学、物質科学、高エネルギー物理などの研究者も巻き込んだ議論をしている(堤)
4.理研でのワーキンググループの設置について(堤、中津)
- バイオサイエンス分野の研究についての検討を行うWG(責任者:堤)
研究を行う player としての理研の立場
- スパコン運用に関する検討を行うWG(責任者:姫野)
次世代スパコンの owner としての理研の立場
- 登録機関の在り方、連携推進会議の在り方を検討するWG(責任者:中津)
次世代スパコン活用における
supporter としての理研の立場
5.次世代スパコンシンポ2008の報告(中津)
平成20年9月16−17日に丸の内にある
MY PLAZAホールで開催された。今回のメインテーマは「次世代を担う世界水準の人材育成に向けて」であった。報告の詳細は、参考資料1を参照のこと。
シンポジウムの最終段階での全体討論の場で、今回のメインテーマに関連して以下の3つの提言が行われた。
@教育、人材育成プログラムの多様な展開
A人材育成に係る一層の産学の連携推進
B拠点形成における人材育成機能の明確化・具体化
- 3つの提言を具体化する方策については(福山)?
- それが重要であるが容易ではない。戦略委員会において今後検討されるべきこと(中津)。
- 人材育成は長期的な課題であるが、次世代スパコンの有効活用のためには、戦略機関を目指すところでは、すでに人材育成・教育について議論がされているようでなければならない(平尾)
- 分子科学分野での教育・人材育成に関する検討の様子の紹介(榊)
対象は修士課程、博士課程の学生、および企業研究者
カリキュラムの準備中
- 産業界で計算科学は必須であるが、学官との間のパイプがちゃんと通っていない(中村)。
- カリキュラム作成の段階で産業界も加わるなどの工夫が必要。人材育成・教育への取り組みのタイムスケジュールは大丈夫か(福山)。
- H24年度から次世代スパコンの本格運用が開始。H21年度には戦略機関も設定されており、H22年度からは本格的な活動が期待(井上)。
6.計算基礎科学コンソーシアムの活動報告(橋本:高エネ研)
平成20年3月に発足
素粒子、原子核、宇宙、分野が中心の組織
詳細は参考資料2を参照
7.神戸大学での計算科学教育(賀谷:神戸大学)
神戸大学が世話役になり、九州大学、金沢大学、愛媛大学の4大学(e-k3)が協力してこなっている。文科省の大学院GPプロジェクトに採用された。
詳細は参考資料3を参照
8.東京大学での計算科学教育(常行:東京大学)
従来、地球惑星物理学科、地球惑星科学専攻が行ってきた計算科学の授業が土台になって、全学的なHPC教育プログラムの構築を行っている。現行のカリキュラムをできるだけ崩さないように、HPC教育プログラムをはめ込み、21年度からの実施を目指している。
詳細は参考資料4を参照
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