|
「知識科学」。それは21世紀の知識社会を牽引する、日本発の新しい分野横断型の学問です。
本イベントでは大学学部の学生諸君や大学院入学を検討している社会人の方々を主な対象として、知識科学とはどのような学問なのか、知識科学が社会でどのように役立ちうるのか、知識科学研究科では具体的にどのような研究をしているのかを実感していただきます。文系・理系などの従来的な学問分野に飽き足らず、幅広い視点からの多様なアプローチで現代社会の問題に取り組みたいあなた!
ぜひ我々とともに新しい地平を切り拓きましょう。意欲溢れる皆様のご参加をお待ちしています!
知識科学研究科長・教授 小坂 満
12:30-13:00 受付 13:00-13:10 開会挨拶と知識科学研究科の概要紹介
小坂 満 (知識科学研究科長・教授) 13:10-13:20 Session 0: ICE BREAKING 今回の企画は,単なる講演会ではなく,「共創教室」として企画しています.そのため,講師から聴講者への一方的な講演に終始するのではなく,参加者の皆さん同士,および参加者の皆さんと企画側の我々とが,互いに互いを少しでも知り合い,実際に「知識の共創」を体験することができるようにしたいと考えています.その第1歩として,全員が相互に打ち解けるためのICE BREAKINGを,当研究科の学生有志の主導によって実施いたします.
13:20-15:20 Session 1: 知識科学概論0 知識科学研究科で開講している講義「知識科学概論1〜3」をコンパクトに圧縮し,知識科学とはどのような学問領域なのかという全体像を感じ取っていただきます.
講演1 エスノグラフィ:文化人類学の視角とその応用
伊藤 泰信 (知識科学研究科 准教授) もともと異文化の学としてはじまった文化人類学ですが、今日、科学技術やビジネスなどをも対象とした学へと様変わりをしています。この講義では、文化人類学の視角および調査手法(フィールドワーク・エスノグラフィ)を基礎から概観し、その応用可能性、とりわけ産業・ビジネスへの応用可能性を(批判点も含めて)議論します。 講演2 知識を創造するメディア・インタラクション
西本 一志 (ライフスタイルデザイン研究センター 教授) 知識を創り出す主体は人間の脳ですが,脳が単体で新たな知識を創り出すケースは希であり,多くの場合脳と脳以外の様々なモノやコトとの相互作用(インタラクション)によって知識は産み出されます. 本講演では,知識を創造するインタラクションと,そのためのメディア・デザインについて議論します. 講演3 ネットワーク知識社会における大学院の現代的意義
林 幸雄 (知識科学研究科 准教授) これからの時代を生きていく上で、大学院がどういう意味を持っているかについて企業経験を踏まえて紹介する。我々の身の回りのネットワークの共通性やシステム的なものの考え方についても触れたい。 講演4 生活支援システムと知識科学
金井 秀明 (ライフスタイルデザイン研究センター 准教授) 生活支援システムとは、ICTによって、生活空間での衣食住など人の活動や行動を支援するサービスです。例えば、高齢者の生活支援や障害者の生活の質(QOL: Quality of Life)の向上を目指した自立生活支援や乳幼児の危険防止システムなど豊かで安心・安全な社会基盤サービスです。生活支援システムは、人の活動や行動をコンピュータで扱えるようにモデル化する必要があり、人間の生活や活動を中心として捉える知識科学と深く関係があります。今回は、生活支援と知識科学と関係を説明し、コミュニケーション/コミュニティ、人の無意識の行動である癖矯正のための支援システムについて紹介します。 15:20-15:30 休憩 15:30-16:30 Session 2: 修了生の未来予想図 社会で活躍している修了生をお招きし,知識科学や知識科学研究科での経験が現在の職務などにどのように活かされているかを紹介し,修了後の未来を思い描いていただきます.
坂本 竜基 氏 (2003年 知識科学研究科博士後期課程修了.博士(知識科学).現在,ヤフー(株)上席研究員.) 16:30-17:20 Session 3: 研究について語ろうではないか 現役学生6名が,それぞれ現在進行形で取り組んでいる学位論文研究の内容についてポスター発表します.知識科学研究科における博士論文研究・修士論文研究が,具体的にどのようなテーマでどのように進められていくのかを実感してください.また,参加しているすべての研究科教員が皆さんからの質問にお答えします.
17:20-17:30 Session 4: 振り返り知識共創ペアワーク 参加者の方全員で知識科学について考え,共創を体験していただきます.今回の共創教室の参加体験をもとに,「明日,知人の方に『知識科学ってどんなモノだった?』と尋ねられたとき,どう答えるか」をそれぞれに考えていただき,その案を他の参加者の方と交換し,さらにブラシュアップすることで,知識の共創を実践していただきます.本ペアワークも,当研究科の学生有志の主導によって実施いたします.共創された知識を,この1日のお土産としてお持ち帰りください.
参加申し込みは、このページで受け付けております。座席に余裕があれば当日の参加を受け付けますが、事前準備のために、できる限り事前にお申し込み下さいますようお願い申し上げます。
第1回知識・ネ学共創教室に関するお問い合わせは以下までお願いします。
- 第1回知識科学共創教室実行委員会
- メールアドレス: kscc-1@jaist.ac.jp
- 住所:〒923-1292 石川県能美市旭台1-1 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科
- ファックス: 0761(51)1149 (宛先を「第1回知識科学共創教室実行委員会宛」と明記してください)